60歳過ぎれば投資よりトレードを勧める訳

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目的を考えれば見えてくるシニアの投資

投資で得たお金を何に使うのか考えれば見えてくるシニアの投資。
お金儲けが目当てなら何も言うことはないが、投資をするなら残された時間を考えるべきだ。

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60歳からの投資の目的は何?

60歳から投資に興味を持ち始める人も多いようだが、最終目的が明白でない人も少なくない。
投資目的は金融資産を増やすことだが、お金を増やした先に目的のない人が多いと言える。

老後資金が不足しているので投資で賄いたいとか、自分の葬式や墓の資金、または子どもたちに少しでもお金を残してやるためと言ったハッキリした目的が不透明なのだ。

このお金を増やした後の目的をハッキリさせておかないと、ただお金を増やしただけで終わってしまう。
お金は使ってこそ価値を認められるが、使わずに貯めるだけでは価値がないにも等しい。

60歳から投資をして70歳になったら老後資金の足しにして不安のない生活を送りたいと言った明確な意思を持つことが投資動機には必要だ。
その目的によって投資の方法が変わるからだ。

60歳から意味のない投資とは

お金を増やした後の目的をハッキリさせれば自ずと投資方法が見えてくる。
例えば60歳で1,000万円をリスクの低い利率0.5%の国債に投資して20年後その増やしたお金(100万円)で世界一周旅行に行こうとするような目的に計画性を感じるだろうか。

20年後と言えば80歳になっているから100万円の利益より世界一周旅行の目的を達成する方が難しいだろう。
これが、65歳になったら世界一周旅行をするという目的で、60歳から5年間で100万円利益を生む投資を探そうとする方がよほど真実味を感じる。

このように60歳からお金を増やそうと投資を考える場合、投資前にお金を増やした後の目的を明確にしておくことから始めなければならない。

投資とトレードの違い

60歳から1,000万円を投資して5年間で100万円増やしたいと考えた場合、リスクの少ない国債や貯蓄型保険などで目的が達成されることは見込めない。
やはり多少リスクは大きくなっても短期中期で株式を運用するなどの方法が早道となる。

しかし短期で大きなリターンが見込める株式売買やFX(外国為替取引)はもはや投資ではなくトレードと呼ばれている。
トレードとは商品を安く買って高く売る商売と同じ取引のことだ。

トレードが投資と違うのはリスクの大きさと取引の時間だ。
当然トレードとなれば短期で取引されリスクも大きくなる。

一般的に投資とは中長期(数年から数十年)の歳月を見越して資産を運用することだから、早く結果を求める目的にはそぐわない。
特に60歳を過ぎればこの時間的要因は利益確定後の目的に大きく関わりを持つことになる。
そのため60歳から目的を持ってお金を増やすなら時間的要素からトレードの方が相応しいと言えるだろう。