60歳からの趣味で外国語学習アプリを試してみた

デュオリンゴアプリで定年退職後の趣味語学

仕事など差し迫った目的ではなく趣味としての語学を試みた。
Duolingo(デュオリンゴ)という今話題のアプリを使って、60歳過ぎてからの外国語学習を体験してみた。

Duolingoインストールから登録

登録までの予備知識

デュオリンゴという学習アプリは始めるまでのハードルが低く、誰でもどこでもいつからでも簡単に始めることができる。
対AIなので気を使うことは微塵もない。
スマホでDuolingoアプリをインストールして登録を済ませるだけで使えるが、登録時にいくつかの質問に答え設定する項目がある。
その質問を前もって知っておく方が間違いがなさそうだ。

言語の選択

日本人向けには英語、フランス語、中国語、韓国語の中から選ぶようになっていた。
他の言語は英語話者向けとなっているので私にはその4言語以外の選択肢はない。
2か国語以上を学ぶ場合は後で追加できる。
先ずは英語を選択して進むとDuolingoを知った切っ掛けを数個表示されている中から選んで次に進むようになっている。

英語のレベルを選択

・英語をはじめて学ぶ
・単語とフレーズをいくつか知っている
・簡単な会話ができる
・中級者かそれ以上
私は迷わず一番最初の「英語をはじめて学ぶ」を選んだ。
ここでいつものように見栄を張って実力以上のレベルを選んでしまうと継続できなくなるのが目に見えているからだ。

目的を選択

・人々との交流
・海外旅行の準備
・有意義な時間を過ごすため
・キャリアアップ
などの中から自分に合った目的を選択する。
私は「海外旅行の準備」を目的にした。

一日の学習時間の目標設定

5分、10分、15分、20分の中から選択するようになっていたのでこれも最低の5分を選んで次に進んだ。
もちろん5分を選んだからといって5分で終了しなければならないという訳ではなく、時間がある時は40分でも1時間でも学習することが可能だ。

コースを選ぶ

何項目か前にレベルを選んだがここでも学習を始めるレベルを問われることになる。
といってもまったくゼロから始めるかAIが出すクイズに答えて初歩的なコースを飛ばすかの何れかだ。
因みに私は英語はゼロからはじめるコースを選択して、後で追加した韓国語はクイズに答えてAIに判断を委ねた。

アカウント登録

アカウント登録をしなくても使えるようだが、登録しないと継続するためのモチベーションに影響する機能が使えないようだ。
アカウント登録しても無料なので私は登録することにした。
アカウント名は本名でなくてもニックネームで大丈夫なようだ。

Duolingo(デュオリンゴ)の特徴とやってみた感想

外国語を無料で学べる

Duolingoには750円/月(個人プラン)などの有料版もあるが、加入しなければ無料で使える。
無料版と有料版の違いは広告のあるなしや実力診断クイズ、飛び級テスト回数無制限などだが、目的に時間的制約がない趣味の語学なら無料でも問題なさそうだ。
2ヶ月無料で有料版を体験できる広告も流れるが、体験版を始めて2ヶ月後に何もアクションしなければそのまま有料になってしまうので注意が必要だ。

ゲーム感覚で学べる

勉強というよりゲームとして捉えることでモチベーションが上がり継続しやすくなるよう工夫が凝らされている。
問題を一回間違ったらハートアイテムをひとつ失うので、間違わないように慎重になることで集中力も維持できるような仕組みだ。
5回間違って5つのハートを失えばゲーム(学習)を終了するか、有料でハートを回復するかもしくは時間をかけて問題を解きハートアイテムを回復させる方法がある。
しかしその回復させるための問題も復習には持ってこいの問題なので罰ゲームのようなネガティブさはまったくない。
無料にこだわるなら15問を5セット解いてハートを5個回復させることが望ましいだろう。

学習者に合った問題をAIが判断して出題

学習が進むにつれAIが学習者のデーターを基に学習者に合った問題を出題しているようだ。
本当にそうなのかは確認できないが、急に難しくなったり簡単になったりするのがアルゴリズムを使って解析されているようにも感じなくはない。
問題はリーディング、リスニング、スピーキングのスキルを均等に上げられるように作られている。
知っている数少ない単語とジェスチャーに頼って海外旅行をしてきた私にはリーディング学習が特に有効なように思えた。

二か国語同時学習をやって

言語が違えば学習方法も少し違う

因みに私は英語は「ゼロから学ぶ」を選択して韓国語はクイズに答えるAI任せの選択を選んだ。
45日学習して英語と韓国語の違いをみつけた。
英語は和文を英訳する場合にスペル入力をしなければならない問題があるのに対して、韓国語はハングル入力する問題が出題されない。
これはスマホの日本語キーボードに英数はあっても他の言語がデフォルトで用意されていないのが理由だろうと思われる。
韓国語はゼロからではないからか簡単なスピーキング問題で正解からはじかれることが多い。

2か国語同時学習のメリット

定年退職している私のように時間に余裕がある人には2か国語学習はお勧めできそうだ。
英語だけならすぐに飽きてしまい毎日10分程度の学習すら継続できていなかったかも知れないが、英語に飽きてももうひとつ別の言語学習があることで学習意欲の切り替えができているようだ。
私の場合は「海外旅行の準備」を目的にしているので、英語を学習するときは英語圏の国でのシチュエーションを想像し、韓国語は韓国旅行のシチュエーションを想像しながら学習できることで楽しめているようだ。
毎日40分以上の学習が1ヶ月半も継続できたのは敢えて2か国語にしたおかげだろう。

独学とアプリ学習

独学とアプリ学習の違い

無料アプリとはいえ独学との違いは学習プロセスだ。
外国語を効率よく学ぶためのテキスト選定や学習方法を独学で見つけるのは難しい。
その点このデュオリンゴアプリはその人に合った学習ができるようにAIが問題を選ぶので無駄がない。
独学と比較した場合に最も違うと感じるのは直観的な能力スキル効果だ。
個々の問題を解く時間が短く、覚えるというよりは感覚で身に着けるという学習プロセスになっていると感じる。

外国語学習にアプリを使うメリット

デュオリンゴアプリのメリットは学習の進捗が早いと感じることだ。
外国語を深く学習したいならこのアプリだけでは物足りないとも感じる。
無料で効果的に外国語を学ぶなら独学とアプリ学習を併用するのもひとつの方法かもしれない。
私の場合は韓国語の基礎を独学した後、だらだらと学習していてもその成果を実感できないでいた。
このアプリがそのだらだらとした学習を見直す切っ掛けになってくれることを期待している。