sungho kimによるPixabayからの画像
メディアに心を煽られないようにしたい
日韓問題が連日のようにテレビで放映されているが、煽り運転と同じようにマスメディアによって日本人の嫌韓感情が煽られていると感じるのは私だけなのか。
見返りを求めない韓国の友人
韓国の学校教育では日本のいいことなど何一つ教えられないどころか日本は悪い国として教育されているので、韓国人は日本に対して悪い感情を子供のころから植え付けられて育つ。
それなのに韓国人の友人は日本人の私に対して何の見返りも期待せずに優しくしてくれるのが不思議だった。
18年前子ども三人を連れて友人を頼り、韓国の金泉市（キムチョンシ）にある直指寺へ行った時、自分を犠牲にしてまでも私たち家族のために尽くしてくれたことは今でも忘れてはいない。
その友人と出合った頃は友人と言っても私がそう思っているだけで彼にしてみれば日本人の知人程度だったのかも知れない。
20年以上前のことだが、彼はソウルの南大門市場近くにあるホテルで働いていた。
立地もよく、こじんまりした清潔なホテルだったのでソウルのリピーターだった私はよくそのホテルを利用いていた。
今でもソウルの中心地で日本語の通じないホテルは多くあるのに、そのホテルは知名度が低いわりに当時から従業員は親切丁寧で日本語も通じていた。
私が日本の友人と数人でソウルを訪れた時も彼の紹介で食事やカラオケに行ったことがあるが、その頃は日本人を飲食店に紹介すれば店からマージンを得るのがホテルマンの常識だった。
南大門市場などで買い物をしていても優しく声を掛けてくる韓国人も度々いたが、その人たちは全て見返りを期待するマージン稼ぎの商人であることは間違いなかった。
しかし彼は親身になって店側と交渉し、マージンを得ることもなく私たちをもてなしてくれたのだ。
私の日本の友人たちも非常に喜び満足してくれたものだから、彼が勤めるホテルが取れなかった時も果物などを差し入れ感謝を伝えたりした。
そうして何度か酒を酌み交わすうちに交流が深まり、歳下の彼は私のことを「ヒョン（兄さん）」と呼び慕ってくれるようになったのだ。
背が高くスッキリした顔立ちの彼は韓国人とは思えないほどシャイで口数も多い方ではなかった。
おそらく最初は度々日本人を連れてリピートしてくれるホテルの客だったので親切にしてくれたのかもしれないが、一人っ子で育った私は「ヒョン」と慕ってくれる彼と飲む酒が特別に感じていた。
その友人がソウルのホテルを辞め故郷のキムチョン市に帰る時に、いいところだから家族で遊びに来いと言うのだ。
一瞬社交辞令ではないかと疑ったが、滅多に冗談を言わない彼がそんな優柔不断な言葉を発することはないと思い「じゃあ本当に行ってもいいか？」と念を押すと「もちろん」と返してくれた。
それはまだ冬ソナで始まった韓流ブームより前のことだ。
日本文化との違いは多くあるが、一度友人として認めると家族のように信頼してくれるところは兄弟のいない私にとって新鮮だった。
韓国語でチング（友達）とは韓国映画「チング」に表現されるように「親旧」と書いて長く親しい友という意味だ。
私がこの韓国人の友人と出合ったのは20年以上も前のことだが、私やこの友人のように日韓には既に多くの信頼関係を築いている人たちが存在しているのは間違いない事実だ。
マスメディアの責任と影響
日韓の政治や経済がどう変化してもこのような個人的友情までもが崩れることはないだろうが、お互いの国に行ったことがなく関わったこともない人たちが、マスメディアの報道によって嫌韓感情や反日感情を煽られているとすれば見逃すことはできない。
報道する側は政治と韓国人の国民感情をハッキリ区別し、偏らないように報道しなければならない責任を感じるべきだ。
韓国ではハッキリと反日感情を煽っている文在寅政権や韓国メディアも多いが、多くの韓国人は反日を政治感情と日本人に対する感情に区別している。
本来なら安倍晋三内閣総理大臣も明確にその辺のところを詳しく国民に説明しなければならないのだろうが、なにしろ「しらけ世代代表」だけあって感情論は苦手なのだろう。
今後グローバル化が進み、国内にいても日本の常識が常識ではない海外の文化で育った人たちと触れ合う機会が増えるだろう。
更に来年オリンピックが開催されれば尚更だ。
そんな時にメディアから入ってくる情報が先入観や思い込みになりヘイト行為に繋がらないか心配だ。
もし外国人と関わる時は相手を国で判断するのではなく、人として見るように心掛けなければならないのだろう。
※この動画が全てを物語っている。
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