辞令(転属)が出たらチャンスだと思え!

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転属転勤は人間関係のリセット

今年も辞令が交付され転属、転勤の時期がやってきた。
ときにはせっかく慣れ親しんだ居心地のいい職場から移動になって、新規で人間関係の構築をしなければならなかったり、慣れない仕事を覚えていかなければならないとか、上司が変わって何かとやりにくくならないか心配だと言うように悲観的になることも多い。

このような、この時期特有の心配ごとは、新しい環境でのリスクばかりを先に想像して警戒本能が働いてしまうから起こることだ。
そこで悪いことばかりを想像するのではなく、それより先に希望に結び付くことを考えてみることをお勧めしたい。
移動になって新しい仕事に就けば案外自分の才能が開花するかも知れない。
そのようなことが言えるのも、これまでにそんな事例をたくさん目にしてきたからだ。
例えば技術職から営業職に配属された若い社員が一年も経たないうちに全国でもトップクラスの実績を上げたり、総務で給料計算などの仕事をしていた女性が配属された営業部署でその部を牽引するほどのスキルアップを成し遂げるなどだ。

意外と本人も気づいていない能力が転属によって芽が出ることは少なくないのだ。
その意味に於いてはこの時期の人事には会社の命運が掛かっていると言っても過言ではなく、人事が会社に大きな影響を及ぼすことになるのは間違いないだろう。

転属したときの笑顔で居心地は決まる

そしてこのとき新しく始まった人間関係がいい出会いなら仕事も楽しくなるだろうが、そんな出会いは相手も同じなのだから先ずは自分が相手にとって素晴らしい出会いであるように振る舞わなくてはならない。
そんな風に自分の存在をそのチームにとって最初からプラスと思って頂けるように振る舞うことでその後の人間関係もうまくいくと言っていい。

しかし人にはそれぞれが持ち合わせている変えようのないキャラクターが存在する。
どうしようもない性格や性質は仕方ないにしても、ほんの少し自分のテンションを上げて人と接するだけでも印象は大きく変わる。
なんなら男女問わず意識して笑顔で人と接するだけでも相手に与える印象は大きく違ってくるだろう。

多くの人は動物的本能で「この人は自分にとって味方になる人なのかそれとも敵なのか」を瞬時に見分けようとする能力が働くが、第一印象で味方とインプットして頂くだけで何かと好都合だ。

味方を可愛がり敵を遠ざけるのが動物的本能なのは言うまでもないが、笑顔一つで味方とインプットして頂けるのだからそんなに難しい話ではない。
しかしこの笑顔作戦は転属する人だけのものではなく、転属を迎え入れる人にも同じことが言える。

お互い笑顔で味方としてインプットされチームワークがうまくいけば、受け入れ側にとってもメリットが大きいと言える。

初めての職種に転属したときこそチャンスと思え

経験したことのない仕事の部署へ辞令が下ることも稀ではないが、そんな時こそ千載一遇のチャンスと考えることが重要だ。
未経験の仕事を悲観的に捉えてもモチベーションが上がる事などおそらくないだろうが、それより先入観や思い込みを一切捨てて前向きに考えるだけで道は開けてくるものだ。

会社の中でも誰もが敬遠している部署へ移動になった時には周りの人から「大変ですね」などと声を掛けられることもあるが惑わされないようにしなければならないので「いえいえ一度やってみたかった仕事なので」などと打ち消しておかないと、「そうなんですよ」などと同調してしまえば自ら大変なところへ飛び込むことにも成りかねない。

案ずるより産むが易しの言葉にあるように物事は事前にあれこれ思い悩むよりも、実際はそれほど難しくないということを肝に銘じておくことだ。

どちらにせよ転属などの辞令が出た場合は、その会社に於いての経歴や実績などに加え、苦手な仕事や苦手な人間関係まで全てリセットされると考えればいい意味で心機一転してスタートすることができるのではないだろうか。

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