気力を意識して回復させる方法!

疲れた時に気力を好転させる!

年齢を重ねるにつれ落ちてくると感じる体力や気力には個人差も大きいが、年齢だけが原因で体力や気力が落ちたと自覚するのは考え直した方がいいのかもしれない。
そもそも自分が持っている体力や気力を含めた能力を、100%出し切って毎日を過ごしている人などいるはずもなく、誰もが何気に使っていると言った方が表現としては適切だろう。

体力と気力のバランスとは

「腹が減っては戦ができぬ」のことわざ通り、人はエネルギーとなる食事を摂らなければ体力の低下は免れない。
当たり前の理屈だが、それでも人によっては朝食を抜いたりダイエットのために偏った食事を敢えて選択することがある。
その体力的エネルギーを補うのが気力ということになるのだろう。

そして体力的エネルギーに変わるのが食事だとしたら、気力的エネルギーに変えてくれるものもあるはずだ。
もちろん体力がなければ気力も失われることは承知の通りだが、「病は気から」と言われるように弱った体力を気力で補うことも必要だ。

そのように体力と気力を考えてみると「体」に比べ「気」は実態がない分厄介だ。
「体」は筋肉や皮膚など目に見えるのでケアも容易だが、「気」は流動的なのに不可視でつかみどころがない。

「体力と気力のバランスを保つことが大事だ」などとよく言われるが、体力と気力のバランスが今どのようになっているのか自覚することさえも簡単ではない。

気の流れは波打っている

気は止まることなく流れていて一定ではない。
気はスムーズに流れていることもあれば淀んで濁っていることもあり、目に見えないので自覚しずらいため意識しなければ存在すら疑わしい。
今自分の気はスムーズに流れているのか、それとも濁って淀んでいるのかということを時たま意識してみる。

気が減退している時は、「やる気が出ない」「決断できない」「気が重い」「気怠い」「落ち着かない」などと感じている。
その一方気がスムーズに流れている時は、やる気もあり気力に満ち溢れていると感じ悲観的には考えない。

このような気の波は誰にでもあるが、悪い流れを変える切っ掛けやスムーズに流れている時の維持の仕方は人によって様々なようだ。

気持ちを切り替えるとは気の流れを変えること

嫌なことがあったり失敗したとき、気持ちを切り替えないと前には進めない。
酒の好きな人は飲んで気持ちを切り替えたり、中には誰かに愚痴を言って気持ちを切り替える人もいるだろう。
しかし他の人に悪い気を転嫁して自分の気を好転させる切っ掛けにするのはお勧めできない。

ひとりで気持ちを切り替え、気の流れを好転させる方法は他にもある。
「好きな音楽を聴く」「スポーツで汗を流す」「ヨガや精神統一で心を落ち着かす」「パワースポットに出向いて気を貰う」などだ。

気と言えば宇宙論や中国思想などで解説されたりしているが、私のような俗人が簡単にコントロールできるほど単純でないのは承知している。
しかし例え一回の深呼吸でも気の好転に切っ掛けを与えてくれるとするのなら、気の回復を意識して真剣にやる他ないだろう。

気のアルゴリズムを意識して心を豊かにする

普段の何気ない生活の中で気を意識しなければ、今自分の持っている気が下降しているのか上昇しているのか判断することもできない。
もし長い時間気が淀んでいるようなら、好転させるための切っ掛けを掴まなければならないということだ。
よく例えに使われるアルゴリズムで言うなら、問題を解決する手法や手順を実践するということになる。

気を好転させ上昇させるために切っ掛けとなることをやればいいのだが、その条件はただひとつ「楽しめること」だけだ。

波形のような気の波には、短期の小さい波と中期、長期で見る大きな波に分けることができるが、特に短期の小さい波には楽しいことが好転の切っ掛けに相応しい。
中期、長期の大きな波を好転させる場合にはスキルアップや修行といった意識改革も必要だろうが、短期の小さな気の落ち込みは気持ちを切り替える程度の切っ掛けがあれば好転する。

気が下降している時にはウキウキしたり楽しいと感じることなどまったくないどころか、イライラしたり情緒も安定していない。
そこにも気が下降に転じた何らかの原因がある。
仕事でミスをして叱られたとか、期待していたことが裏切られたというような原因があり気が下降し始めるのだ。

このような気が下降する原因になった出来事をいつまでもくよくよと心に留めておくのと気は淀んだままになるので、好転させるには先ずこれらの出来事の反省をしてケリをつけ忘れることも必要だ。
そして楽しいと感じることが気のエネルギーとなって上昇の切っ掛けとなる。

パワースポットで気のエネルギーを効率よく取り込む

気のエネルギーとなるものが目の前にあっても、意識しなければ見過ごしてしまう。

例えば日本各地にある五重塔(ごじゅうのとう)は紛れもないパワースポットのひとつだ。
しかしただ見るだけではそのパワーを感じることも、そのパワーの恩恵を受けることもできない。

五重塔のパワーを気のエネルギーとして取り込むためには、心を開いて五重塔に思いを馳せることだ。

五重塔を調べれば、古代インドに起源を持ち五大思想を示した仏塔で仏教的な宇宙観を表しているとあるが、それらの情報から自分なりに想像を膨らませてみる。
「古代インドの人は何を考えていたのか」「五大思想とはどんな思想なのか」「仏教的な宇宙観とは」などだ。

あれこれ想像している内に興味が沸いてくるともっと詳しく調べてみようと考えるようになるが、これらの思想が受け継がれてきた長い時間や、壮大な宇宙観を想像したりすることで今まで抱えていた悩みが小さく感じたりするものだ。

そうした想像こそが気を好転させ上昇させるエネルギーに変わると考えていい。
何も想像せずに見るだけで通り過ぎるのと、他のことは考えずに五重塔に集中して想像を膨らます差は明らかに気のエネルギーで違いがでるだろう。

五重塔の屋根の天辺に立っている相輪も仏教的意味を成しているが、想像しようによってはまるで雷が落ちる時のように宇宙のエネルギーを拾い集めるために取り付けられたのではないかと思えてしまう。

パワースポットがエネルギースポットとか気場と言われるのは人の心を癒す力があるからだが、その力を感じようとしなければ唯の大きな建物であったり意味のない大きな石や樹木でしかないだろう。

呼吸を意識して気力を回復する

人は興奮したり怒りを感じると心拍数が早まり呼吸も乱れ、落ち着かず情緒は安定しない。
このような状態を「気が乱れる」と言い、気のエネルギーつまり気力を無駄に消耗していることになる。

人が生きている証しのひとつが呼吸をしていることだが、その呼吸と気は大きく関連している。
大気を吸って生きているということが自然との関連性を深め、息をして自然との流動性の中で生かされているという気の概念だ。

深呼吸をして乱れた呼吸の安定を図るのも、大気から自然の気を吸収し自分の気のエネルギーを補うという理由からだ。
ヨガや気功、禅などで呼吸は重要視されるが、普段の生活で呼吸を意識することはほとんどないだろう。

しかし落ち込んでいる時や、やる気が起きない時など、公園や川辺、山や海岸など空気の澄んでいる所に行って自然の気のエネルギーをいっぱい吸い込み、自分の悪い気を吐き出すことを意識しながら大きく呼吸してみるのも気力回復には効果がある。

気力回復のポイントは「意識すること」「感じること」「忘れること」「考えること」などだ。