60歳からの生命保険見直し

生保見直しで健康に投資

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定年になって見直す事は多くある。
退職はせずとも収入が減ったなら、全て今まで通りとはいかない。
生命保険や自動車関連、携帯電話や家の維持管理費などがその対象になる。
これらを見直すに当たって何を基準にしたらいいのか考えて見た。
正解はないものの収入が少なくなった分だけ掛け金や税金などの出費を減らすと考えるのは能がないように思うので、それらの必要性を重視して考えることにした。

実際生命保険を見直してみたが、掛け金を半額まで抑える事ができた。
今まで保険会社に勧められるままにしていたが、最低限の必要性だけを考慮すると自ずと答えが見えて来たのだ。
若い頃から何十年も保険料を払ってきて、一番矛盾を感じていたのは10年に一度更新する度に保険料が上がって行く事だった。
保険金を受け取った経験がないのは健康で生きてきた証しだと思えば幸せなのだろうが、年齢が上がって健康リスクが大きくなるほど保険料が上がるので、保険内容を削って保険料を抑えてきたことに矛盾を感じていたのだ。

今回改めて生命保険を見直そうと少し調べてみたが、その契約内容や保険料は当然会社によっても商品によっても様々で、とても複雑すぎて比較するのもままならない。
保険のように現在の生活になくてはならないシステムがこうも複雑にしてあるのは、私たちの生活の安定を願ったものではなく、保険会社の利益を確保する目的のためだと思えてしまうが、まんざら間違っていないのではないだろうか。
そう思うのは今では禁止になった携帯電話の「実質0円端末」のキャッチコピーなどで更に複雑化され、惑わされる電話料金システムと同じことではないか。
毎月決して少なくない保険料を払っているにも関わらず、契約してしまえばその内容すら覚えておらず、10年間ほったらかしにしているのは私だけではないだろう。

生命保険を最低限の必要性で考え、いらない内容を拾い出すと、第一に挙げられるのが貯蓄型だ。
昔のように利回りの良い商品などありえない現在に、わざわざ保険で貯蓄を考えるなどあり得ない。
その次に要らないのは死亡保険だろう。
考え方の基本は自分の子どもたちに迷惑を掛けない事で、無理をしてまで残すことはないと考えればいい。

60歳過ぎてから保険に入る動機は、自分が病気になった時の医療費リスク不安の解消なのであれば、医療費を最低限まかなえるものであればいいと考えることだ。
既に自立している子どもたちのことを考える保険は必要ない。
私には当てはまらないが例え大きな保険金が受け取れる死亡保険に入る余裕があったとしても、それが子どもたちを幸せにするとは限らないどころか、逆に不幸を招くことになりかねないのは最近の遺産相続を取り扱った報道でも明らかだ。

今回私が話しをさせて頂いた保険営業の方は、お世辞にも話し上手とは言えない人で、不安をあおって高い保険を勧めるタイプでもないのがむしろ逆に安心感に繋がり、信頼して相談することができた。
とにかく必要最低限まで保険内容を削ぎ落したことと同時に、これまで矛盾を感じていた更新型から全期型終身保険にしてみたが、2018年4月の11年ぶりに改定された標準生命表なるものの影響でなのか、思っていた以上に保険料を引き下げることができた。
条件によってこの標準生命表の恩恵も大きく変わるらしいが、保険を見直すタイミングとしてはベストだったようだ。

この60歳過ぎて考える生命保険見直しで感じたことは、医療費不安を考えるより先に健康維持の対策を実行しなければならにことだ。
保険にお金をかけるより、健康のためにお金をかけるほうがどれだけ前向きになれるだろうと考えなければならない。

健康のための体力づくりや認知症予防の脳トレなどは、60代の自分にはまだ早いと思いがちだが、今目覚めないと手遅れになりかねない。
保険見直しをして、浮いたお金をトレーニングジムやウォーキングシューズに廻す方が明らかに理があるように思えてならない。
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