海外旅行でスマホを使うために必要なWi-Fi知識!
海外でWi-Fiを使うのは当たり前の時代になってきたが、Wi-Fiに依存するあまり突然のWi-Fiトラブルで海外旅行が台無しになりかねないこともある。
特にシニアの人にお勧めしたいWi-Fiだが、海外旅行でWi-Fiとうまく付き合うコツを知っておいてほしい。
1. 海外でWi-Fiを使う方法
2. 海外でWi-Fi難民にならないコツ
3. Wi-Fi依存から抜け出すことで旅行が楽しくなる
4. 海外でWi-Fiとうまく付き合うためのまとめ
1. 海外でWi-Fiを使う方法
・国際ローミング
国際ローミングとはドコモ、au、ソフトバンクなどキャリアが行っている海外でWi-Fiが使える通信機能のことだ。
例えばドコモでデータ量を気にせず使える「海外パケ・ホーダイ」の場合は一日最大2,980円と高額だ。
「パケットパック海外オプション」でも5日間プランで3,980円になる。
これらの「海外パケ・ホーダイ」や「パケットパック海外オプション」もミャンマーなどの国では使えなく「従量課金」となってWi-Fiは使えるもののかなり高額になるので注意が必要だ。
・レンタルWi-Fi
レンタルWi-Fiとは渡航先の国でWi-Fiが使えるルーターを出国前にレンタルできるサービスのことだ。
レンタルWi-Fiのメリットは比較的安価でWi-Fiが使えることに尽きる。
ドコモなどの国際ローミングと比較すると料金が明確で割安と言える。
レンタルWi-Fiのデメリットはルーターを持ち歩かなくてはならないことや当たり前だが返却しなければならないこと、そして充電が必要なことだ。
実際にレンタルしてみるとルーターと充電器などの付属品がケースに入っているが、少しでも荷物を減らしたいのに結構かさばり邪魔になる。
そしてこのルーターは毎日充電しなければならないので厄介だ。
それでなくてもカメラやビデオ、スマホなど充電しなくてはならないものが多いので少しでも充電するものは減らしたいところだ。
レンタルWi-Fiの会社も多くあるが、「イモトのWi-Fi」など国によってはキャリアの国際ローミングより高額になることもあるので充分検討したいところだ。
借りる人が少なくなったのが理由なのか国によって50%オフにしていたりするが、それなら最初からその価格設定にするべきなのではと思ってしまう。
そして複数国で使用する場合は料金が追加される会社が多いのもデメリットだろう。
・プリペイドSIM
国によっても異なるだろうがWi-Fiを簡単に安く利用するのにプリペイドSIMが最も有利なようだ。
メリットは概ね安価でWi-Fiが使えることやレンタルWi-Fiのように荷物が増えないこと、それに返却不要で充電もスマホだけでいいことだ。
デメリットはSIMフリーのスマホでしか使えないことや、小さなSIMカードの入れ替え時のリスクなどだ。
スマホによってSIMカードの入っている方向などが違い、入れ替えには細心の注意が必要だ。
私のように老眼で手先が不器用なシニアなら、眼鏡を掛けテーブルの上で落ち着いて作業しなければならない。
道路脇で立ったままできる作業でないことだけは確かだ。
もし側溝にでも落としてしまえば厄介だ。
海外の空港などでプリペードSIMを購入した時はアクティベートなどの設定をその場でお願いする方が安全だろうが、元に戻す入れ替えは自分ですることになるからだ。
※私が行ったドコモのエクスペリアをSIMフリー解除の方法
・フリーWi-Fi
海外でもホテルやレストランなどフリーで使えるWi-Fiスポットは多くあるだろう。
日本でも同じだが都市部ほどWi-Fiスポットが多いのは言うまでもない。
海外旅行でもガイドが同行するようなツアーならフリーWi-Fiだけでも問題はないはずだが、行程が自由なフリーツアーなどの旅行ではWi-Fiの便利さは欠かせない。
例えば飛行機の乗り継ぎで海外空港近くに1拍するようなときも、そのためだけにWi-Fiルーターをレンタルしたり使える国を追加するのは面倒だ。
おそらく世界中の主だった空港やホテルではフリーWi-Fiが使えるので、行く場所や目的によってはこれらのWiFiスポットだけで用は足りるだろう。
ソウルで地下鉄移動するときも地下鉄の車両内でフリーWi-Fiを利用したことがあるが、とにかく便利だった。
海外でフリーWi-Fiだけで遣り過ごすにはちょっとしたコツがある。
2. 海外でWi-Fi難民にならないコツ
Wi-Fi難民とはフリーWi-Fiだけを頼りにWi-Fiスポットを探している人や、レンタルWi-Fiのルーターの電池切れなど予期せぬトラブルでWi-Fiが使えなくなりWi-Fiスポットを探し回っている人などのことだ。
このようなWi-Fi難民はほとんどの場合Wi-Fiに依存しすぎている傾向にある。
「Wi-Fiがあれば何でもできる」とか「Wi-Fiが繋がれば怖いものはない」と考え行動しているのだ。
海外でWi-Fiが必要なシチュエーションを考えて見ると次のようなことが想像できる。
・目的地へ行くのに地図アプリを使いたい。
・海外で翻訳アプリを使いたい。
・海外から友達にライン電話を掛けたい。
・海外でライントークが来ていないか確認したい。
・海外でツイッターやFacebookなどSNSを使いたい。
・海外で事前に調べた情報をクラウドから引き出したい。
・ネットで情報を得たい。
・配車アプリを使ってタクシーを呼びたい。
このように想定できるWi-Fiを使う目的を明確にしておくことで、フリーWi-Fiだけで遣り過ごす方法を考えてみるとWi-Fi難民にならなくて済みそうだ。
先ずラインやSNS、調べごとなどは空港やホテルといった確実にあるフリーWi-Fiスポットで済ませておくことを心掛けることだ。
そしてフリーWi-Fiスポットのないところで必要な地図アプリや翻訳アプリは、オフラインで使えるアプリを用意しておくことで使い分けをするのだ。
オフラインとはネットワークに接続されていない状態のことだが、普段からオフラインで使えるアプリに慣れておくといざという時に困らないこと請け合いだ。
Wi-Fi環境が当たり前ではなく少しWi-Fi依存から抜け出すことで、思わぬトラブルからも回避できる可能性が高まるのだ。
※オフラインで使えるアプリなどを紹介している記事を参考に!
3. Wi-Fi依存から抜け出すことで旅行が楽しくなる
考えてみるとインターネットが普及して、海外旅行でスマホに頼るようになったのも最近のことだ。
それ以前は道が分からなければ言葉が分からなくても何とか道を尋ね、身振り手振りで何とかコミュニケーションをとっていたはずだ。
そんな苦労が返って思い出に残り旅行を楽しくしていたのは間違いない。
今はWi-Fiに頼り過ぎて人との触れ合いを少なくし、せっかくの海外文化に触れ合う機会を逃しているのではないだろうか。
日本国内でも人に道を尋ねることは非常に少なくなったが、道を尋ねることが最も簡単な異文化交流に繋がることになっていたはずなのだ。
特に長年アナログ時代を過ごしてきた今のシニアにとっては、それが当たり前でもあるだろう。
Wi-Fiに頼らなくても少しの知恵と勇気があれば多少のトラブル状況からは抜け出せるだろうと考え、いざという時にも冷静に対処し的確な判断ができるようにしておきたいものだ。
4. 海外でWi-Fiとうまく付き合うためのまとめ
・通信会社の海外ローミングは従量課金になると高額請求されるので注意が必要だ。
・海外ではモバイルネットワークを無効にし間違ってローミングしないように設定しておく。
・海外ではWi-Fi依存を減らしフリーWi-Fiとオフラインアプリを使い分ける。
・海外旅行ではプリペイドSIMなどで荷物の軽量化と充電機器を減らし身軽になる。
・いざという時のWi-Fiトラブルにも冷静に対応できるようにしておく。
・Wi-FiとGPS(現在位置を人工衛星からの電波で測り知る装置)は別物と認識しておく。
・海外旅行で調べた事前情報はできる限り印刷した紙で持っておく。