今から出かける車中泊に求める緊張感

pasja1000によるPixabayからの画像

今日から明日にかけてはこの冬でも一番気温が高くなるようだ。
山間部のこの地域でも最高は17℃で最低でも4℃の予想となっている。
緊急事態宣言下なので県外はもちろん近くの外出も控えてはいるが、やはり人間にはテンションが必要だ。
今日は家にあるものを持って、近くの山にある観光地の駐車場で車中泊をしようと考えている。
車移動でコンビニにも寄らなければ誰とも会うことはない。
観光地と言っても桜と紅葉シーズン以外は閑散とした駐車場なので誰ひとりいないのは明らかだ。

ひとり車中泊の切っ掛け

車中泊という言葉の定義がハッキリと定まっている訳ではなく、ただ車の中で夜を過ごすことのようだが、それは自動車に限ったことではなく例えば夜行列車などの鉄道車両でも当てはまるようだ。

私が車中泊を始めたのは昨年からだ。
昨年の2月に楽しみに準備をしていたミャンマーひとり旅を、コロナの影響で直前キャンセルする羽目になった。
行けなくなった海外ひとり旅に代わることを探して始めたのが国内車中泊ひとり旅だった。

海外ひとり旅に求めていた一番の欲求は心地いい緊張感だ。
言葉も通じず日本とはまったく文化の違う海外の国を旅することで味わう緊張感は、国内では体験できない非日常だからだ。
もちろん言葉などの文化だけでなく日本にはない景色や空気感を五感で体感することも魅力だった。

そんな欲求をコロナ禍の日本で叶えるためには車中泊ひとり旅が最も適しているのではないかと考えたのだ。

車中泊の目的は様々

一口に車中泊と言っても目的は人によって様々だ。
テントで寝るのはハードルが高いと考えるアウトドア目的の車中泊や家を持たずにキャンピングカーで日々の生活をしている人まで幅は広い。
私の場合はあくまで旅行目的の車中泊だ。

旅行目的なので車中泊の場所は道の駅やRVパーク、観光地や公園の駐車場などだ。
これまでの経験ではほとんどの場合、他の車中泊車もいるので孤独感に苛まれることはなかった。
どちらかと言うと孤独感よりも他車のエンジン音やドアを開け閉めする音に睡眠を邪魔されて苛立つ方が多かったが、道の駅などでは誰もが車中泊目的で立ち寄るのではないのでそのくらいの環境に順応しなければならないのは私たちの方だ。

しかし一度でも誰もいないひとりきりの車中泊を経験すれば、車の多い道の駅などの安心感を思い知ることになる。

ひとりきりの緊張感は想像以上

どれだけ山の中であろうとオートキャンプ場やRVパークのような場所であれば、車中泊車が一台だけということは少ないのでもしその人達と顔を合わさなかったとしても安心感は大きい。
しかし山の中で自分の車だけでひとり車中泊をする場合は想像以上の恐怖と闘うことになる。

恐怖とは少し大袈裟かも知れないが、明るい昼間とは違い月明かりもない真っ暗な夜になると根拠のない不安が徐々に高まっていく。
この不安は夜が明けて空が白けるに従い消え失せいつも通りの平常で穏やかな情緒に戻っていくが、その感情変化こそ楽しむべきテンションであり緊張感であってほしいと思うのだ。

海外ひとり旅の心地いい緊張感とは少し異質とも思えるが、緊張感もなにもなくうとうとと寝てしまうような日々が続くことを望まないのだから致し方ない。
正にその夜は非日常と言えるだろう。

近くで見つける知らない世界

海外にまで足を延ばせば知らない世界ばかりなのは言うまでもないが、自分が住んでいる市内や町内と言えども探せば知らないところは残っているものだ。

これまでは行く機会もなかった近くの山だが、初めて入ってみると想像以上の発見も多くある。
特に観光地として整備してあるような場所であっても近いところは案外行かないものだ。
「生まれ育った田舎町にこんな絶景があるとは思いもしなかった」と感じたり、季節や時間によっては想像以上の心地いい体感を経験することもある。

いつも書いているように期待をしては行かないが、美しいものや心地いいと感じる瞬間を見逃さないと神経は敏感に研ぎ澄ましていたいものだ。

これから行こうとしている桜で名の知れた観光名所も車で10分も掛からない。
子どもの頃遠足で行った記憶が少し残っている程度だ。
子どもの頃の思い出はどれも美しいが、再び美しい思い出として記憶に留めるためにも今日の時間を大切に使おうと思う。

そんな意味不明なことを思っている間にはや昼が過ぎてしまったが、これから準備して出かけることにする。