60歳からの旅行荷物

旅の荷物に慎重になるのは?

近年航空会社の手荷物に関する規定が大変厳しくなっている。
今回旅行荷物のパッキングをしていて、うっかり失敗するところだった。
海外旅行と言っても安価な旅行しかしないので、LCCなど格安航空会社を使うことが多く、その会社の手荷物条件などに合わせたパッキングをしようと心掛けていたが、先入観が失敗を招くところであったのだ。

航空会社で異なる荷物の条件

LCCの航空会社によってはチェックイン時に預け入れる受託手荷物には全て追加料金の掛かるところもあり、それに加えロストバゲージ(荷物の紛失)のリスク回避から、荷物は機内持ち込みだけにしていた。

今回初めて利用するのが中国南方航空なので、当然LCCに比べれば荷物規制も緩いと思い込んでいた。
前回使ったのはチェジュ航空というLCCで、機内持ち込み荷物は一つで10Kgとなっていたが、キャリアの航空会社の荷物規制がまさかそれより低いとは思わなかったのだ。
そのため前回と同じように機内持ち込み用の荷物だけを用意しようとして、リュック型のバッグに10Kg以内で納まるようにと一週間前から持ち物を減らしながら何とか準備を終えていた。

しかし歳を重ねるほどうっかりミスも多いのを実感していたので、再度航空会社のHPで確認してみると持ち込み手荷物が5Kgとなっているのに気づいた。
もし確認せずにこのまま出かけていたら空港で荷物を広げ、受託荷物と持ち込み手荷物を分けなければならなかったかも知れない。
その時は当然、受託荷物の方は衣類など最悪紛失しても諦めのつくものだけとし、カメラなどの電子機器や貴重品は機内持ち込み荷物として分類することになる。

ところがこの5Kg規制が非常に微妙な制限となっていることで、今まで以上に持ち物を考え直すことになってしまった。

私の2.22Kgもあるノートパソコンなどは持ち物リストから外さないと他の物が納まらないだろうと思っていたが、それどころか720gの古いアイパッドも外した方がよさそうだ。
私にとってカメラやビデオは必需品なので外せないが、これも軽いミラーレス一眼やアクションカムでまとめる方がよさそうだ。
そういった電子機器類のモバイルバッテリーや予備電池、付属機器ですらまとめれば結構な重量になる。

このような旅行のパッキング情報を若い方の動画からも学ぶことがあるが、やはり60歳以上という条件を加えなければならない。
それが体力と体調リスクであることは言うまでもないが、若い時には考えもしなかったリスクにも対応したパッキングが必要になる。

その中でも特にトイレ事情は気になるところだ。
個人差もあろうが私の場合は腸が弱いので携帯ウォシュレットは必需品にしている。
国内旅行に持っていくことはないが、海外でこれに助けられると感じたのは韓国ですら田舎に行けば未だにペーパーすら流せないトイレが多いことに裏付けされたものだ。
今回新調したパナソニックの携帯ウォシュレットはペットボトルも接続できる。
    
体力的にも若い頃とは比較にならない。
20代の頃、シンガポールのチャンギ国際空港で方向を間違えてチェックイン閉め切り時間に遅れそうになり、全力で走った記憶がよみがえるが、今の歳ならおそらく間に合ってないだろう。

そのようなリスクを避けるために、行程に合わせたあらゆる場所の詳細図をプリントアウトして持参することにしている。
例えば関空で受け取るレンタルWi-Fiの受け取り場所や、レート条件のいい関空直営外貨両替所の場所、広州白雲国際空港での乗り換え順路などだ。

それらに加え、現地でパスポート紛失リスクに備えた渡航書発行のための戸籍抄本やパスポートのコピーなどの書類は手帳なども含めると500g以上になる。
勿論あらゆる情報をクラウドに置いてはいるが、昨日のソフトバンク通信障害のような事も考えておくのが年の功と言うものだ。
機内持ち込み手荷物

ニコンミラーレス一眼レフカメラ 340g
ソニーアクションカム 190g
カメラ用三脚 380g
モバイルバッテリー 150
充電器(コード類共) 500g
パナ携帯ウォシュレット 220g
書類及び手帳 500g
手持ちバック 800g
小物及び収納ケース類 800g

レンタルWi-Fi 150g?
アイパッド 720g

実際測ってみて何とかアイパッドも含めて5Kg以内に納まった。