基本は文字から覚える
何度も行く国の言語を学習しようと思うなら文字から学習するに越したことはない。
文字は言語の基本だからだ。
意味は分からなくても文字が書けたり読めるだけでその国の文化に大きく近づくことができる。
一般的日本人には外国言語の文字に馴染めない人が多い。
英語は学生時代勉強するので文字知識はあるが、その他の国の文字は触れることがないためほとんどの場合未知の文字だ。
見ただけでモチベーションが下がる文字も少なくない。
例えばタイ語やクメール語は見ただけで「無理」という言葉が頭に浮かぶほどだ。
しかし同じ東南アジアの国でもインドネシア語のように「これならいけそう」と思える言語も存在する。
インドネシア語は文字も発音もまるでローマ字のようで文法も簡単だ。
英語やインドネシア語は文字を覚えなくてもいいことからそれだけでも学習するのは簡単な方だと言える。
語学学習の基本
1. 書くこと 2. 読むこと 3. 話すこと 4. 聴くこと
1. 書くこと
語学学習でこの4つの基本学習の内、本来最初にしなければならないのが書くことだ。
書こうと思うとその言語の文字を書いて覚えなければならないが、英語やインドネシア語、又はフィリピンのタガログ語のように既に知っている文字の場合は省くことができる。
それに比べタイ語やミャンマー語、カンボジアのクメール語などの文字は難易度が高いと感じる。
文字だけで言えば韓国語のハングルやミャンマー語の難易度は低い方だ。
特にハングル文字は1ヶ月学習すればほとんど読めるようになるのでお勧めだが、ロシア語のように簡単そうに見えて覚えるのに手こずる文字も少なくない。
2. 読むこと
文字と同じで読むこともインドネシア語やフィリピンのタガログ語の難易度は低い。
なぜかと言えばローマ字読みに近いからだが、どの言語も読めることと意味が理解できることはまったく別の話しだ。
書くことも読むことも意味を理解しようと思うなら文法や単語も学習することになる。
あくまで言語を本格的に学習する場合はこの書くこと読むことを外して考えることはできない。
そしてこの読むという行為は話す事や聴くことへも繋がっていくので、発音の学習もしなければならないが、この時中国語やタイ語など声調がある言語は難易度が高くなる。
声調がないことからもタガログ語やインドネシア語の難易度は低いと言える。
3. 話すこと
書けたり読めたりすれば話すことも簡単なように思うがそうではない。
話すという行為は相手に自分の意思を伝え、返事を要求する行為だ。
したがって聴き取る能力も同時に学習しなければならない。
書くこと読むことで学習した文法や発音を必要とするが、多くの言語には書き言葉や話し言葉があるため単純ではない。
4. 聴くこと
どの言語もこの聴くという行為が一番難しいと感じる。
聴いて意味を理解できないと言語を学習したことにはならないし、ネイティブスピーカー(ある言語を母国語として話す人)のスピードに慣れるにはかなり多くの時間を必要とする。
だがこの聴き取る力が付いた時こそ、その国の言語が理解できたと実感できる時だろう。
難易度が低いお勧めの3言語
・英語
言わずと知れた言語だが旅行でもスキルアップとしても最も有効な言葉だ。
世界で最も多くの人が学習している言葉でもある。
学習情報も多く学校でも勉強しているため、最低でも文字を知らない人はいないだろう。
しかし学習難易度から言えば一番低いと言えないのも英語だろう。
特に日本人には発音が難しく文法も違い、聴き取りにくい言語だ。
だが多くの学習情報の中から自分に合った学習方法が選びやすく、すぐに実践できる言語としては先ず英語をおいて他にない。
そういった意味からも英語を学習することがシニア以上の人には一番のお勧めだ。
・韓国語
韓国は日本にとって問題も多い国だが、やはりすぐに行ける隣国としては使い道の多い言語だろう。
隣国だけあって日本語に最も共通点の多い言葉だ。
ハングルという文字も1ヶ月程度で読むことができ、日本語と似た文法で意味を理解することができる日本人にとって最も難易度が低い言語だ。
学習情報も多く若い人にも人気が高い学習言語と言える。
・インドネシア語
アルファベットの26文字を使っているので文字の学習を省けるのが魅力だ。
更にほとんどの場合ローマ字読みで、文字を覚える学習と読みとる学習を簡略できる日本人にとって最も難易度の低い言語ではないだろうか。
しかも韓国語のように年齢によって使い分けるような敬語や尊敬語などもなく、ただ繰り返すだけの複数名詞なども単純だ。
インドネシアに旅行する人には是非とも学習してほしい言語だ。
ただ数字の発音が難しく感じるのは私だけか。