シニアの趣味意欲を掻き立てる小型カメラ!

ここまで進化した小型カメラ・オズモポケット

昨年海外旅行を計画しているとき1台のカメラを衝動買いした。
結局今流行している新型コロナウイルスの影響で旅行は断念したが、このカメラを使い慣れるためにどこへ行くにも持って行くことにしている。
そのカメラがDJIのオズモポケットだ。

小型カメラがお勧めなのは

いちいちカメラを持たなくてもスマホがあれば充分だと思っている人の方が多いだろう。
確かにその通りで最近のスマホは写真も動画も綺麗に撮れて使い勝手も悪くない。
しかしシニアと言われる年代にはスマホを使う目的の優先順位が電話やラインの方が高く、スマホ=カメラと考えている人は意外と少ない。

日常的にインスタやFacebookをやっている人はスマホのカメラを使う方が都合もいいが、定年退職後に写真や動画を趣味にしたい人や、撮った動画を編集したい人には小型カメラがお勧めだ。

写真や動画を趣味にしたいが難しいカメラの機能を理解するのは苦手といった人や、重い一眼レフのカメラを持ち歩くのは厄介だと思う人にも小型カメラが重宝する。

DJIオズモポケットとは

DJIというのは中国広東省にある会社でドローン業界の最大手だ。
日本製品の信頼性に慣れているシニア世代は何かと中国製品を敬遠してきたが、この製品を見る限りもはや日本製品の素晴らしさが色褪せてしまうと感じるほどだ。

オズモポケットが画期的なのは小さくて軽いのにジンバル機能が搭載されていることだ。
DJIがドローン技術を手持ちカメラに応用したのだが、ソニーなど日本のビデオカメラに搭載されている手ブレ補正機能の比ではない。

カメラを持つ手の角度を気にしなくても水平を保ち、上下のブレも格段に補正してくれる機能だ。
これまでにもモーターを内蔵したカメラ用の3軸ジンバルは多く販売されているが、どれも重く大きくてセッティングや扱いが難しいものばかりだった。

それをDJIが重量116gで縦121.9㎜幅36.9㎜奥行28.6㎜のサイズのジンバル付きカメラとして発売した。
2018年12月の発売から既に1年以上経っているが、これを総合的に上回るカメラはどのメーカーからも見えてこない。

オズモポケットの特徴的な機能

オズモポケットはもちろん写真も撮れるが動画撮影に特化した機能が充実している。
同じ場所で一定の間隔を空けて撮影した静止画をコマ送りのように繋ぎ合わせて動画にするタイムラプス機能は今や当たり前のようにどのカメラにも搭載されているが、設定した地点から別の地点までカメラが自動で動いて撮影するモーションラプスという機能が撮影意欲を掻き立てる。
このモーションラプスもジンバルを搭載したカメラでしか成し得ない機能だ。

更に撮影しながらスロー動画として保存してくれる機能も使い勝手が良く、これまでのように編集でスローにする手間もない。

そしてオズモポケットの最も優れていると思えるのが直観的に扱える操作のしやすさだ。
小さいながらも液晶画面でスワイプしながら機能の切り替えがスムーズにでき、これまでのアクションカムのような機能切り替えの難しさは感じない。

他にも被写体を自動で追ってくれるアクティブトラッキングや人の顔を自動で追従してくれるフェイストラッキングなども小型ディスプレーをダブルタップするだけなので難しくはない。
これもドローンで培われたジンバル技術をカメラに応用したものだ。
もちろん4K動画やパノラマ撮影にも対応している。

オズモポケットのデメリット

小さくて使い勝手がいいオズモポケットだが、老眼には液晶ディスプレイが小さすぎる。
特にモーションラプスの地点設定やタイム設定などでは老眼鏡を忘れると無理がある。
スマホを接続すれば解消されるが、その分操作性も悪くなり直観的な撮影意欲は落ちることになる。

オズモポケットはアクションカムではないので防水に対応していない。
雨の日に持ち歩いたり、ボートなど水の上での撮影には気を遣うことになる。
更に精密に作られているであろうジンバル部や本体の強度にも不安があるので、落とさないよう常に気を配らなくてはならない。
ストラップを取り付けできるのは本体ではなくケースなので、撮影しない時はケースに入れておく方が安心できるだろう。

そしてオズモポケットの記録媒体がマイクロSDなのもシニア以上の高年齢者には扱いずらい。
このマイクロSDの挿入や取り出しも繊細さを要求される。

敢えてソニーのHDRのようなアクションカムと比較するなら、電池の消耗が早いこともデメリットだ。
旅行などではモバイルバッテリーを同時に持ち歩かないと途中で電池切れの恐れがあるだろう。

オズモポケットがシニアの趣味意欲を掻き立てる

オズモポケットのデメリットを差し引いてもシニアにお勧めできる理由は、定年後の趣味意欲を掻き立ててくれそうだからだ。
写真や動画を趣味にしたい人や、旅行の記録用にも軽量コンパクトで使い勝手のいいオズモポケットがお勧めだ。

風に揺れる草花をスローで撮影したり、季節が移り変わる夕日をモーションラプスで撮影するだけでもプロ並みの映像を作ることができる。

オズモポケットが役に立ちそうな機能を使った撮影の例
・旅行で歩きながらカメラに任せてブレない動画撮影
・朝日や夕日などのタイムラプス動画
・テニスやスキーなど人や物が動くのを自動追尾で撮影するアクティブトラッキング動画
・ペットを自動追尾で撮影(アクティブトラッキング)
・風になびく草花のスロー動画
・雲の流れや町の風景をモーションラプスで撮影
・屋内の雰囲気をパノラマ3✖3を使って超広角写真撮影
・見晴らしのいい高台からパノラマ180°撮影

※オズモポケットだけで撮影した動画