定年退職後の変化
退職して5ヶ月が過ぎようとしているが、区切りとしては半年とか1年だろうから1ヶ月後に反省することにする。
しかし退職直後と比べ、少し気持ちに変化が生まれたように感じているので探り出してみようと思う。
退職直後は61歳で退職したこと自体に「間違った選択をしたのではないだろうか」と不安の方が大きく、自分の決断に自信など持てずにいた。
ところが5ヶ月も経つと諦めのような感情が沸くだけでなく、在職中の仕事関係者ともほとんど連絡などが無くなるので、否が応にも前に進むことが優先されてくるのだろう。
今尚将来の不安は拭い去ることは出来ないが、不安ばかりを強調したかのように案じるような事はなくなり楽観的に捉えることが少しずつできるようになってきた。
退職当時の事をよくよく考えてみると、実は早く退職したことよりも何もせず家にいるという罪悪感の方が強かったというのが実感だ。
誰に何を言われた訳でもないのに、「たぶんそう思われているだろう」と勝手にネガティブ思考になっていたのだ。
自分の生まれ持った根底にある悲観的な性分がそう思わせていたに違いないが、最近は「最後の人生くらいあけっぴろげで生きてやろう」などと思えるようになっている。
それに会社にいた頃はもっと他に仕事に関する事を考えないといけないので、今の自分がどう思われていると言ったようなことはさほど問題ではなかったが、退職したとたん考える時間だけが山のように増えたのが原因だったのだろうと考えられる。
金銭的価値観も変わるであろうと考えていたが、元々貧乏くさかったからなのか、それともこれ以上変わりようがないからなのかは分からないが退職前とほとんど同じ感覚だ。
収入がないのだから多少は出費の見直しもしているが、やはりほしい物は結局買ってしまう。
収入の増減やライフスタイルの変化などにも、一番変えることが難しいのがこの金銭的価値観なのかも知れない。
今までのわずかな蓄えを食いつぶしながら生きているが、いつまでもそうはしていられないのが現実なので悠長なことは言っていられない。
しかし焦ったところでどうなるものでもないとも思えてしまう。
もうすぐ、「1週間ほどの一人旅」に出る。
退職したら言ってみたかった言葉の1つが現実になるのだ。
今はその準備で他の事を考える余裕もないから、余計ポジティブな方向へ上向いているのだろうが、特に私のような人間は何か考えているほうが心身共健康でいられるような気がしてならない。
この一人旅の大義名分はブログネタの情報収集とか取材旅行と言うことになっている。
そのために「旅と写真」をテーマにした新しいブログを懲りもせず初めてしまった。
写真やカメラに詳しい訳でもなく、上等なカメラを持っている訳でもなく、写真のセンスが優れている訳でもないのに、「始める事が重要だ」という言葉を優先させてしまった。
「大丈夫か、優柔不断三日坊主は」と自問しながらだが。