定年で退職するべきか、それとも継続雇用か?人生最後のチャンスを見逃すな!


定年で退職?継続雇用?人生最後のチャンス?

サラリーマンで生きてきた人は60歳定年の分岐点で退職か雇用延長か選択することになるが、何を基準に考えたら後悔しない人生に繋がるのだろう。
この60歳からの最後の人生を決定づける決断に、真摯に向かい合っている人はどれくらいいるのだろう。

目次

1. 老後資金に不安を感じたり第一にお金を優先する人は雇用延長を選ぶべき。

2. 定年前にこれ以上の幸せはないとか、今の会社でまだやり残していることがあると感じている人は雇用延長が正解なのか。

3. 60歳を過ぎても子どもの教育援助が残っていたり配偶者の看病がある場合は雇用延長の選択が賢明。


4. やりたいこともなく人生を変えたくないと考えている人は雇用延長が望ましい。


5. 人生の価値をお金が第一ではなく、没頭したいことがある人は迷わず定年で退職するべき。


6. 今の人生に満足していなかったり不満があるのなら定年退職して考え直すのもいいだろう。


7. せっかくの定年という分岐点を唯の通過点にしていないか。

1. 老後資金に不安を感じたり第一にお金を優先する人は雇用延長を選ぶべきか。

年金では平均寿命より長生きをした場合、生活資金が不足すると思えたり、今の生活水準を下げたくない人は定年で退職すると更に不安が募ることになるだろう。
多少給与は下がっても確実に収入が見込める安心感は雇用延長の道が最も安全と言える。
子どもや孫にも人並みの援助をしてやりたいとか、親の介護負担を減らすための施設入所資金など、お金に関する不安はきりがないので毎月の稼ぎが唯一の安心感に繋がるといっていい。
ただ、お金がいくらあっても不安は付きまとうと言われているので、生涯お金にまつわる悩みから解放されることはないのかも知れない。

2. 定年前にこれ以上の幸せはないとか、今の会社でまだやり残していることがあると感じている人は雇用延長が正解なのか。

今の会社の仕事に不満はなく遣り甲斐も感じ、例え定年を過ぎて管理職から外されようがこの会社で最後までやり通したいと思っていたり、逆に他の会社で勤める自身もなく自分に合った仕事にめぐりあうリスクを回避したい場合は雇用延長の道が安全だろう。
一度定年退職してしまえば、前職でのスキルや実績などを評価して採用してくれる会社は皆無だと思っていた方が間違いない。
仕事は続けたいが継続雇用の立場では思うように行かないと感じるなら退職して起業する道を探るべきだ。

3. 60歳を過ぎても子どもの教育援助が残っていたり配偶者の看病がある場合は雇用延長の選択が賢明。

やはり家族への責任が60歳過ぎても残っている場合は、確実な収入を絶つことはリスクが大きい。
例えば末っ子が大学を卒業するのが62歳の時になるのであれば、2年間は雇用延長で働く方が家族への責任が果たせたと実感しやすくなる。
今までリスクの少ないサラリーマンを続けてきたのも家族を養う責任からと考えている人には、自分の定年より子どもの教育終了を分岐点にする方が理に適っているからだ。

4. やりたいこともなく人生を変えたくないと考えている人は雇用延長が望ましい。

退職して一番辛いのが何もすることがないことだ。
したいこともなく退職してもすることがない人は雇用延長を受けいるしか選択肢がない。
そして今以上の幸せはないと思える人は退職するべきではないだろう。
しかしいずれは退職する日が来るので雇用延長で勤めている間に、やりたいことを見つけておくことをお勧めしたい。
熟年離婚の多くは夫が定年退職してからの原因が多く、定年退職後の居場所が家にない事を示している。
やることがないのに退職した人の侵す失敗の中には、真面目に働いてきたサラリーマンほど定年後ギャンブルにはまる人が多いようだ。
家に居場所がないため毎日のようにパチンコや競馬、ボートなどに通い、ギャンブル依存から抜け出せなくなるというのだ。
定年退職者の居場所問題を甘く考えていると、退職金などはあっという間に使い果たし哀れな結果を招くことにもなりかねない。

5. 人生の価値をお金が第一ではなく、没頭したいことがある人は迷わず定年で退職するべき。

限られた最後の人生をやりたいことのために使える人は幸せだ。
一番大切なのがお金ではなく、やりたい事へ使える時間だと言える人だ。
そのためには捨てなければならないものも多くある。
見栄や欲は言うまでもなく、やりたいことの障害に成るものは遠ざけなければならないだろう。
家族への責任も区切りがつき、今までのサラリーマン時代にはない人生を思う存分送ってみたいと考える人は迷いなく定年で退職の道を選ぶことができるだろう。

やりたいことがなくても一度立ち止まって今までの人生を見直し、最後の人生を今まで以上に自由に生きて見たいと考えている人にとっても退職の決断が背中を押してくれることになる。
雇用延長も希望すれば生涯延長して頂けるのであればいいが、今はまだ5年後には退職しなければならないということを忘れてはならないのだ。
人生を考え直す分岐点にするのなら65歳より60歳の方がいいに決まっている。
60歳からの5年はそれまでの5年とは違い、気力体力共に大きく違ってくることもありうるから、一年でも早いに越したことはない。

しかしこの人生を見直すということに消極的で目先のお金にとらわれると、せっかくの定年という分岐点も見逃してしまうことになる。

6. 今の人生に満足していなかったり不満があるのなら定年退職して考え直すのもいいだろう。

今の不満は過去の自分の行動にあるとすれば、この定年というタイミングを逃しては5年後も同じ不満を抱えることになるのではないか。
人生を変えるとなるとそれ相応の覚悟と勇気が必要だ。
雇用延長を受け入れれば5年間は覚悟や勇気も必要なく悩むことはないだろう。
60歳の分岐点で思い切って退職しても、その先に明るい未来が待っている保証などどこにもないが、もし結果的に雇用延長で5年過ごした方が賢明だったとなったとしても後悔はしないだろう。

7. せっかくの定年という分岐点を唯の通過点にしていないか。

人にはそれぞれの考え方や事情が存在するので、定年退職や雇用延長に正解があるわけではない。
ここで書いたことが誰にとっても正しいと思っている訳でもない。

ただ、マスメディアやインターネットなどで「老後破産や老後資金運用、継続雇用給与は5~7割」など金銭のことに多く触れられている所為か、お金を第一に考えて定年後の選択をしている人が一般的になっていると思えてならない。

人生最後の分岐点を金銭だけにとらわれず、本来の幸せについて考えるチャンスとしてほしいのだ。
これが人生最後のチャンスだと捉え、時間を掛けて真剣に自分の道を探してほしい。

※合わせてお読み下さい

70歳継続雇用って企業のメリットは? 60歳で定年を迎えた人は、1年契約の有期雇用という形態で働く再雇用制度が一般的になり、多くの人は...

スポンサーリンク