定年退職の日(シニアブログ)

道路脇の桜も最後の日を祝ってくれたようだ

定年退職の日/平成30年3月31日

最後の勤務とあってさすがに感慨深い一日となった。
お世話になった会社や同僚に深く感謝するのは殊更ではなく、自然に振る舞えたのはここで出会った心暖かい人たちのお蔭なのだと感じる。
時に不足した能力を補って頂いた先輩や同僚と、いつもチャンスを提供して頂いた会社に何ほど恩を返すことができたのだろうか。
40代後半で倒産によって職を失った時、不安しかない私を拾い上げ、救って下さったのは人の繋がりを大切にしているこの会社の温情だったに違いない。

定年とはいえ去っていく私に最後まで気遣って下さる方々は会社の先輩や同僚に留まらず、お客様や仕事で取引頂いた会社の方々にも、これ程まで優しく声を掛けて頂けるとは考えもしなかった。
多くのお客様にも「今までありがとう」と、予測すらしていなかった言葉を頂いて胸に響き鳥肌が立つ程の感動を体験することになった。
私の能力を超えた多くの仕事も、協力して頂いた取引会社の方々がいなければ到底こなすことは出来なかっただろう。
それ故に「今までありがとう」のお客様の声は私だけのものではなく、私を支えて下さった方々への感謝の声だと確信している。

今日と言う日は、私の人生の中でも最も忘れることのできない一日になっていった。
この日の終わりに一緒に仕事をしてきた同じ部署の仲間に短い挨拶をして退社に至ったが、多くの言葉で感謝を伝えることが出来ないほど胸が震えていた。
おそらく短い言葉だけでも胸中を察して頂いただろうと思っている。

車で帰る私を最後の最後まで手を振り見送ってくれる同僚をミラーで確認して涙が溢れた。
歳のせいなのか、この涙は家に着いても治まらなかった。

※この日の二週間前

シニアのブログ、定年退職の二週間前 退職まで後二週間に迫っている。 この二週間は引継ぎも含め、お世話になったお客様や取引先の方々へ...

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