定年退職後の罠に落ちない手引書

定年退職してゆっくりするのは危険がいっぱい

定年退職者が陥る罠とは生活習慣の乱れがもたらす倦怠感から始まる。
この記事はそんな罠に落ちないために心掛けなければならない手引書だ。

定年退職者の罠とは

継続雇用制度を利用して65歳まで働いた人が待っているのは倦怠感という罠だ。
長年真面目に働いたのだから少しくらいゆっくりしたいと誰もが考えている。
年金の受給申請をしたら後はゆっくりしてこれからの人生を考えようとするが、それが間違いの元となる。

もう誰に縛られることもない自由が手に入り、朝も何時に起床しようが誰にもとがめられない。
ゆっくり寝て待っていたらまた誰かが適当な仕事を世話してくれるに違いないと楽観的に考え、自ら働こうという意思もなく過ごすことになる。

一月などあっという間に過ぎ、その内気が付けば何もしないまま半年が過ぎるようになる。
その頃になるともうダラダラ生活に慣れ、ただ何もせず一日が過ぎて行くのをテレビを見ながら待っている状態が板につく。

内心「このままではダメだ」と思いながらも倦怠感に勝つことができず、そうこうして気が付けば退職してから1年が目の前にやってくるのだ。
ここまでくると体がだるいと感じたり、集中力も低下して何もする気が起きないといった「うつ症状」に悩まされるようになる人も少なくない。

このような状態に陥るのはほとんどの場合男性だ。
普段から家事をしている女性は、仕事に行かなくなっても朝からやることがあるので退職が原因でこのようにはならない。

朝のルーティンがあなたを救う

このような倦怠感は病気のサインと言われているので避けなければならないのは、正に「病は気から」という言葉の通りだ。
定年退職者が最も気を付けなければならないのが、病気の切っ掛けを自ら作ってしまうことなのだ。

それを防ぐのに最も効果的な生活習慣が、「朝のルーティンを守る」ことだ。
現役時代と全く同じではなくても、先ず起床の時間を守ることに始まって顔を洗うことや朝食の内容を全て決めた通りに行うことだ。

例えば毎朝7時に起床しベッドメイキングをする。
布団を整えるのも奥様に任せるのではなく自分で行うことだ。
シーツを手でなどってしわを伸ばし、枕元に髪の毛が落ちていれば拾ってゴミ箱へ捨てる。
これだけでもその日の始まりが変わって見える。

顔を洗うルーティンも手を抜いてはいけない。
会社に行くわけでも外出する訳でもないからと髭を剃らずに終わらせてはいけない。
現役当時の時間の無いなかで終わらせていた以上に丁寧に髭を剃り丁寧に歯を磨く。

着替えることも大切なルーティンの一つだ。
誰にも会わないからとパジャマのままで長い時間を過ごしてはならない。
家にいるからとだらしないジャージで毎日を過ごすのも止めた方がいい。
早く着替えてから朝食をとる。

そして最も大切な朝のルーティンが朝食だ。
腹も減らないからと朝食を抜くことは内臓の目覚めを遅らせる。
いつも通り味噌汁から手を付け、野菜や魚、ごはんなど順序通り食べるのが血糖値スパイクを上げない健康に留意した朝食だ。

そして新聞を読んだり本を読んで脳を目覚めさせるのがいいだろう。

この毎朝のルーティンを崩さず行うことこそが最も効果的な罠にはまらない方法だ。

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