悩みも予防することが可能なのか・・
この世の中に悩みのまったくない人などいるはずもない。
悩みというものは人生に付き物とでも言った方がいいだろう。
悩みをひとつずつ乗り越えてこそ人は成長し、人生も深くなると言う人も多い。
大きな悩みを抱えている人もいれば小さな悩みをたくさん持っている人もいる。
悩みが大きいか小さいかは持っている本人にしか判断できないことだが、悩み過ぎて人生を見失わないためにも、悩むことがどういうことなのか知っておいて損はないだろう。
なぜ悩みを人に話せば楽になる?
「人に話せる悩みは大した悩みではない」と言う人がいる。
本当に悩んでいることは誰にも話せないということのようだ。
しかし大きな悩みを持っている人ほど誰かに打ち明けることが救いになる。
自分の悩みを人に話しただけで気持ちが楽になり、その悩み自体も大きく軽減したといったこともよく聞く話しだ。
人に話したといってもその悩みが解決に向けてほんの少しでも前進したという訳ではないが、確かに悩みが小さくなったと感じるものだ。
心理学を学んだ人がカウンセリングを行うのもこの一種だろう。
おそらく人に話すことによって「自分が感じているより小さな悩みだった」と気付かされるからに違いない。
つまり多くの悩みというものは自分で大きく育てていると言っていいからだ。
悩みが不安を募らせ、そしてまたその悩みが成長する悪循環に陥るのだ。
悩みを持っているなら少しでも早く信頼できる人に打ち明けるのが賢明な判断になるだろう。
悲観的に悩んでいる時ほど打ち明けることに勇気を伴うが、打ち明けることが解決への第一歩となることを信じることだ。
自分で解決できる悩みとできない悩み
悩みとは精神的に苦痛を感じることだが、自分で解決できることや自分で解決しなければならないことも少なくない。
例えば「転職するか悩んでいる」とか「起業するか悩んでいる」といったことは最終的に自分で判断することだ。
このようなことは悩んでいると言っても悲観するようなことではない。
人に意見を求めるのは悪くはないが心の苦しみを伴ってまで考えることではなく、逆に希望を抱いて考えるべきことだ。
ひとことで悩みと言っても自分ではどうしようもできない悩みも存在するだろう。
例えば病気などで苦しんでいる時は、病院へ行って相談しないと解決の糸口すら見つけることができないのは言うまでもない。
そういう私も病院嫌いの口なのだから人様に言えた義理でもないが、考え悩むより病院へ行く決断が先なのも分かり切っていることだ。
分かってはいてもあれこれ悩んで億劫になり辛抱が限界に達してやっと行くことになるが、もちろん悩んだ時間だけ完治するのが遅くなる。
このように自分で解決できず、どうしても人様に頼らなければならない悩みほど長引く可能性は高くなるということなのだろう。
悩んでいる人にとって、頼れる人や相談できる人がいるだけで救いになるのは紛れもない事実だ。
悩みが人生の無駄を生むと考えるのは間違っている?
多くの人が「悩む時間は無駄でしかない」と言っているのは、悩んだからといって解決できることなどないと考えているからだ。
時間をどれだけかけて悩み抜こうが、結局いかなることも行動でしか前進しないからだ。
しかし最初にも書いた通り悩みは人生の付き物なのだから、まったく悩みなしで人生を生き抜くことの方が有り得ない話しだ。
ここで伝えたいのは「悩みとうまく付き合えるようになろう」ということだ。
悩みをコントロールして早く終わらせるために努力することを心掛けてみてほしい。
悩みは長引かせるほど深みに落ちていくので、相談したり頼れる人にできるだけ早く話してみるべきだ。
ひとりでもんもんと心を痛めて前進することがないのならどの道、誰かに救いを求めるしかないからだ。
自分で解決できる道があるのなら少しでも早く行動して前進することだ。
案外「こんなことなら悩む必要もなかった」という結果になることが多くあるのは長く生きた人ほど経験済みだ。
心を閉ざし心を痛めている時間が長くなればなるほど問題は難しくなり更に深い悩みになるが、必要以上に時間をかけて悩むことは解決に逆行することにも成りかねない。
悩むことが悪いのではなく悩みを長引かせることが問題なのだ。
小さな悩みは心のゴミだ!
人が話せば「そんなことで悩むとはバカみたい」といった小さな悩みは誰でも持っているものだ。
やれば片付くのにやらないからいつも頭の片隅に引っかかっているようなことだ。
手を付けない理由は苦手な事柄に向き合わなければならないことがあるからだ。
やれば前進するのは分かっていても億劫な気持ちが勝って手も付けられないでいるようなことだ。
そんな小さな悩みでも二つ三つと重なれば、常にモヤモヤした気持ちから解放されることはなく、それどころか他のことへのやる気にも影響を及ぼすことになるだろう。
「小さな悩みは心のゴミ」と考えいつも掃除して綺麗にしておきたいものだ。
悩みを大きく育てないことが重要だろう
悩みというものは放置しておけば勝手に大きく育ってしまうものだ。
悩みの種というものは最初はほんの小さなことが大半だ。
種のうちに拾っておけば造作もないことが、芽を出し大木に育ってしまえばひとりで抜くこともできなくなる。
しかしそんな悩みの種もすべて芽を出すまでに見つけることは不可能だ。
気が付けば「ひとりで抜くこともままならないところまで成長していた」といったことも稀ではない。
中には「突然空から大きな災いが落ちてきた」ということもなくはないが、そんな悩みは別としても小さな悩みの種はできる限り摘み取ってこそ人生が好転していくと考えた方が賢明だろう。
悩みを予防するのもひとつの方法
病気になって初めて健康な体の有難味を知るように、悩みが大きく膨らんで初めて過去の行いを悔いることもよくあることだ。
そうならないように普段からある程度は気を配りながら生きるべきだと考えることがある。
先々悩みに繋がるような違和感を感じた時は、決断や行動を慎重にすることだ。
違和感を感じたまま世間の流れに任せていると、とんでもないことに巻き込まれ後になって後悔をすることに成りかねない。
生命保険や車の任意保険、建物損害保険なども惰性で契約しないことだ。
空から降ってくる突然の大きな災いを軽減する先手だと思えば軽視できないところだ。
内容を理解し納得して契約しておけばもしも思いが外れても諦めはつくが、内容も理解しないまま契約して災いに直面したなら悔いや悩みは桁外れに大きくなるだろう。
悩みに向き合うのは人の定め
どの道、生きているだけで悩みが次から次へと向かってくることは否めない。
それならば悩みとうまく向き合って生きることを選ぶしかないが、向き合うからと言って悩みを自分の中で膨らませ自ら掘った穴に落ちることだけは避けなければならない。
若い頃から多くの悩みに向き合って生きてきた人は、その経験からポジティブに悩みと向き合うコツを身に着けているものだ。
「悩みに向き合うのは人生の定め」と考え、ポジティブに早い解決を心掛けてほしいところだ。
人生を諦めないためにも。