1/4人生見直し法

60歳が人生最後の見直し地点

シンプルに人生を大きく見直す方法として人生を四分の一に区切り、その節目で失敗の反省や勇気と未来について考えてみることを提案したい。
一生の内3回だけ大きく人生の見直しをするので、思い切った決断に結び付いたり、思ってもみなかった自分を見つけることができる可能性も高まると信じたい。

日本人の平均寿命が約80年として1/4で区切れば20年になる。
そのことから20年に一度、ゆっくり時間を掛けて人生を見直してみてはどうかといった提案だ。
できれば一人で旅に出て考えるのもいいのではないか。
私の場合は61歳なのでもう最後の見直しになるが、過ぎ去った3/4の人生はあっけなくも短い時間と感じている。

20歳前後が最初の人生見直し

今20歳、あるいは少しくらい20歳を過ぎている人でも「最初の人生見直し」を試してほしいと思う。
おそらく多くの人は学生なのだろうが、今に満足しているのか自問してみるといい。
満足していると自答した人は、そのこと自体を問題にしてほしい。
「20歳で満足してどうする、夢はないのか?」「まだこれから夢に向かうのだろう?」と問いかけてほしい。
満足していない人は過去の行動を反省してほしい。
過去の行動によって今の自分があるのだから。
勉強の量がたりなかったのか、方法を間違っていたのか、経験がたりないのか、そもそも何がしたいのかなどを考えてほしい。
ハッキリした目標に向かっていない人にとっては、特にこの機会が方向転換のチャンスになる。

学生ではない人にとってもこの見直しで「人生の方向転換」と言った上で大きなチャンスになる。
夢や目標が無かったり、捨てていたりしていないか考えてほしい。
もし「最初の見直し」をして行動を変えて行こうとか、方向転換をしようと答えを出した場合は勇気が必要になる。
なぜかと言うと、未来の行動に対する結果は何の保証もないし、誰も責任などとってはくれないからだ。
だが一つだけ私にも助言できることがある。
「未来に答えなど無いが何か行動しないと何も変わらない」と言うことだ。
自分が何をしたいのか、一生の時間を使ってもしたいことが何なのか考えてほしい。
難しく考えずにシンプルに考えてほしい。

私が20歳の頃、こんな事を教えてくれる人は誰もいなかった。
60歳過ぎて今反省することはこの年代にもっと多くの本を読んでおくべきだったことと、もっと多くの地域を旅行して多くの体験をしておくべきだったことだ。
この年代が過ぎて家庭を持つと、そのような体験をする自由が制限されることになるからだ。
私には人に言えるような成功体験が未だにないが、だからこそ反省したり聞いてほしいこともたくさんあるのだ。

40歳は折り返しの人生見直し

40歳になった頃、「人生の折り返し地点」と言える。
人生が半分過ぎた時、もう一度過去を振り返り反省してほしい。
「人生まだ半分だが、もう半分だ」と感じてほしい。
この歳の頃、今が健康であれば「未来は永遠だ」と錯覚してしまうからだ。
「自分の未来は無限ではない有限だ」と自覚してほしい。
「最初の人生見直し」で触れた事と同じことを、もう一度時間を掛けて考えてみてほしい。

この頃、大方の人は仕事に専念をしていたり、家族を守るために奮闘しているのではないだろうか。
私も振り返れば家族の生活を支えるためにサラリーマンをしていたが、勤めていた会社が倒産するなど、今思えば方向転換のチャンスと言える出来事があった頃だ。
再就職をしてサラリーマンを続けたのは、自分にとって一番大切な子どもを守るための選択が、リスクの最も少ないのがサラリーマンだったのだ。
再就職も立派な方向転換になったし、チャンスでもあったのは間違いない。
そこで新たな人との出会いがあり、新しい仕事にチャレンジすることができたからだ。
しかしその時マーケティングやマネージメントなどをもっと深く学ぶべきだったと今、「最後の人生見直し」で反省している。
私のように倒産など自らの意に反した出来事でもない限り、「折り返しで人生見直し」など考えないのではないだろうか。
そこが人生において折り返しの重要なポイントになると思う。
敢えて時間を掛け「折り返しで人生見直し」と題し、後半分の自分の人生をプロデュースしてみてほしい。
後半分となった人生をどう生きたいのか考えるだけでも、その後の人生の価値を高めることが出来るかも知れない。

40歳頃の年代は仕事でのスキルも上がり自信もそれなりに付いてきているだろう。
それだけに見直しをすることによって、全く違った人生を想像することもできるのではないだろうか。
私などは子どもや家族のために生きてきたが、もし「世の中のためになること」などと考えることができるなら、あなたの人生も大きく変わっていく可能性を秘めていることになる。
できれば一週間程度休みを取り、一人で旅にでも出て時間を掛けて考えてみる事をお勧めしたい。

60歳は最後の人生見直しだ

私の年代が今その見直しのタイミングだと思っている。
これから歳を追うごとに体力や気力も衰えていくことは自覚している年代なのだから、大きく見直すなら最後と言ってもいいのではないか。
60年生きて多くの失敗も経験しているので、反省することも山ほどあるだろう。
私はどちらかと言うとのんびり歩んできたと思える60年なのに、あっという間の60年だった。
私たちの年代になると「時間は過ぎれば早いものだ」とか「歳を重ねるごとに時間が早くなる」と実感できる。

見直しに必要なのは反省だ。
これまでの60年はどんな60年だったのか振り返り、不満があれば自身の行動を反省する。
反省した上でこれからの20年を想像して希望を持ち、その希望に向かって歩み始めるのだ。

人生の締めくくりとして、「誰のためでもなく自分のため」延いては「人のため」に出来ることはないか考えたい。
それどころではないと仰る方もあるだろうが、見直す事によって心にゆとりが生まれるかも知れない。
見直すことで間違った決断をしてしまう可能性もあるが、見直さないと何も変わらないのは20歳の時も40歳の時も同じだ。
残り1/4と言っても今後の人生が20年残っている保証はどこにもない。

明日の命も分からないのが現実だ。
だから「人はいつからでも変わることができる」の名言を信じたい。

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