笑顔が人生を変えてくれることに気付く・・

Gerd AltmannによるPixabayからの画像

幸せな人の表情と幸せになれない人の表情は?

60年も生きていれば人の顔を見ただけで、その人の性分や自分との相性などは見抜けるようになる。
それは多くの人とのこれまでの出会いで培った経験から学んだ能力とも言える。
60年の出会いの内、ほとんどは自分にとってはプラスになるストレスにもならない人たちで、そのご縁に感謝しなければならないほどの出会いだ。
それらの人の顔つきは穏やかで目はいつも優しい。

目を見て話すのは相手の気持ちを理解しようとする証し

初めて出会った人と話すとき、お互いに目を見て話すのが礼儀と言うものだ。
しかしそれは礼儀だけではなく、相手のことを理解しようとする人としての本能が働いていると言えるだろう。

「目は心の鏡」だとか「目は口ほどにものを言う」といったことわざの通り、相手の気持ちや心の内を理解しようと思うなら先ず目を見て話すのが基本だ。

心にほんの少しでもやましい気持ちがある人は相手の目を見ることすら難しくなる。
特に相手から目を見つめられると心の中を見透かされるようで落ち着かないのだ。
だから目の落ち着かない人と話す時には警戒心を強めなければならない。

話していて幾度も目線を外す人や、相手の目線も外させようと違う物へ誘導する人は特に怪しい人ということだ。

悪質な訪問販売や詐欺師は目を見られることを嫌う

やましい気持ちを持った悪質な訪問販売員はお客様の目を見たり、逆に自分の目を見られることを避けようとする。
パンフレットや写真、資料を用意してそちらに目線を向けさせるように誘導するのはそのためだ。

目は嘘をつけないと言っても過言ではない。
目や目の周りのシワや筋肉の動きを観察するだけで、騙されることがなくなると言う人もいる。

悪質な訪問販売や訪問詐欺に見られる共通点は、目線をそらすことだけではなく訪問するまでに警戒心を和らげるためのアポ電を入れることだ。
訪問する理由や正当性を事前に電話で伝えることで、第一印象でやましい気持ちを悟られないようにしているのだ。

初めてのコミュニケーションで電話を使うのは、人相や目などから内心を悟られずに警戒心を解けるからでもある。
詐欺師のように特にやましい心の持ち主は自分の目は見られたくないと潜在意識として身についているのだ。

眉間のしわは人を遠ざける

ラズドゥミナ・ヴィオレッタさん(ビビ)という女優が眉間にしわを寄せるイエローハットのCMが話題になっているのは、何を伝えたいのか分からないからだ。
話題になった時点でCMとして成功と言えるのかも知れないが、眉間にしわを寄せた女性の表情が視聴者を不愉快にしているのは間違いなさそうだ。

何かに納得がいかず警戒心剥き出しの怪訝な顔と受け取れる表情が眉間のしわそのものなのだ。
その人相を見た者が感じるのは「受け入れてはもらえない」とか「敵と認識さらた」といった感情でしかない。

その眉間にしわの表情は最もハッキリした分かりやすい人相と言ってもいいだろう。
CMが終わるころには笑顔になっているとは言え、最初に見た怪訝な顔の印象が強すぎて不評な理由は誰にでも分かるものだ。

意表をついて人の記憶に留める戦術は分からなくもないが、眉間にしわの表情をCMとして使うのはお客様を自ら遠ざけていると思えてならないのは私だけなのだろうか。
イエローハットの企業イメージが眉間にしわの怪訝な女の子になってしまったのだからそう思われても仕方ないだろう。

笑顔が人生を幸せにする理由

仕事をしていれば社内にも社外にもライバルが存在し、いつも笑顔を振りまいてばかりはいられない。
だが気持ちを切り替えたい時などに笑顔が与えてくれる効力は想像以上だ。
それを証明したのが昨年(2019)全英女子オープンゴルフで優勝した渋野日向子選手だろう。
渋野選手の笑顔が自分のメンタルパフォーマンスを向上させただけではなく、ギャラリーやテレビの視聴者までも幸せに導いたのは言うまでもない。

※渋野日向子選手に学ぶメンタルパフォーマンス

二十歳の渋野選手から学ぶメンタルパフォーマンス 全英女子オープンで優勝した渋野日向子選手を見ていると、新しい時代のヒーローに相応しい学...

極端な例かも知れないが心にやましい気持ちを持っている詐欺師などは、そのうさん臭さが表情や人相に現れる。
その表情が周りの人を不幸にするばかりか、自分まで不幸にしていることに気付くべきだろう。

渋野選手と詐欺師を比較すること自体馬鹿げているようにも思えるが、詐欺師の場合は心が表情や人相を作っているのに対し、渋野選手は表情が心をコントロールしている違いを言いたいのだ。

ましてや定年退職するような私たちの年代になれば、笑顔の力を借りなければ到底幸せな人生に辿り着くこともままならないのではないだろうか。
老後不安や体調不安で眉間にしわを寄せて暮らすより、敢えて笑顔を作って幸せを呼び寄せたいと考える方が賢明だろう。

最後の人生にひとつの教訓として「笑顔で過ごす日々」を加えることで、家族や周囲の人にも幸せを分け与えることができるだろう。

動もすれば笑顔こそが幸せになる唯一の手段なのではないかとさえ思えてならない。