60年生きた人生は忘れて今を生きる!

modsupremoによるPixabayからの画像

60年の人生に過去も未来もない、あるのは今だけだ!

「過ぎ去った過去は夢の中でしかない」と言った人がいる。
今が現実で過去は夢、そして未来は無なのだそうだ。

過ぎ去った過去の記憶は段々と消え薄れて、数年も過ぎれば本当にあったのかさえ確信が持てないほど忘れている。
眠れないほど悔しかったことも腹を抱えて笑うほど楽しかったことも今では思い出すことすら難しい。
人は忘れるから生きることができるのだそうだ。

人は過去を生きることも未来を生きることもできない。
人は今しか生きることができないのだ。

広告


人生に時間の概念を落とし込むのは間違っている

多くの人はやりたいことがあるのに時間がないといい、できない理由を時間のせいにする。
私も実際は有り余るほど時間があるのにいつも時間が足りないと感じながら生きている。
そして「もし2年前に戻れたらもっと違うテーマでブログを始めただろうに」とか、「いやいやもし子どもの頃に戻れるなら人生すら大きく変えることができるのに」と考えることがある。

しかし何ほど悔やんでみたところで過去に戻って人生をやり直すことなどできるはずもなく、そしてそんなことは誰もが認識している常識だ。
なのに誰もが過去の行動を後悔したり「やり直せるものなら」と考えてしまう。
それでも今の瞬間をあくびをして過ごしたり何も考えず成り行き任せで過ごしてしまうのは、時間のことを理解していないからなのかも知れない。

「アインシュタインが時間の概念を変えた」とか「時間は流れているのではなく同時に存在する」などと難しいことを考えている物理学の先生もいらっしゃるが、今のところ過去に移動することも未来へ飛ぶこともできるわけではなく、ただ私たちにできるのは今を感じることだけだ。

今こそが現実でありその今を大切に生きることしか成すすべはない。

60年の過去は忘れて今を生きよう

ゴルフの「たら」は「あの時、木の上からグリーンを狙おうと思わず1打遠回りを選択していたら大叩きはなかった」とか「アイアンで打っていたらOBはなかった」などと言うが、人生も「たら」が使えるなら誰もが思い通りの人生に差し替えることができそうだ。

だが、また同じような状況になっても過去の失敗は忘れて木の上を狙おうとするのは、過去を忘れていることより今を大切にしようとする表れではないだろうか。

どうせ忘れてしまう過去なら、最初から思い出そうとはせずに今を大切にしながら生きる方が身のためなのかも知れない。
過去を思い出して木の上を狙わず遠回りが必ず正解だと断言できないのは、過去の失敗を練習で克服して今回は木を超えられるようになっていることもあるからだ。

今の現状をしっかり見据えて判断したり、しっかり行動することこそ今を生きている証しになりそうだ。
60年の過去の人生は今でもなく現実でもないということを認識し、今こそが現実だと感じながら生きていきたい。

未来の望みは架空の時間でしかない

未来に希望を託すことは悪いことではないが、ただ希望を抱くだけなら現実として見ることは叶えられないだろう。
ではなぜ未来に希望を託すのかと言えば、今という現実から目を背けないためなのではないだろうか。

いくら壮大な希望を未来に託そうと、どんなにささやかな願いを将来に描こうと、それは全て今という現実を励ますためのものに他ならない。
今という時間を目や耳や肌で感じ頭を使って手を動かすしか、生きる喜びを得ることはできないようだ。

未来のために生きるのではなく今のために今を生きると考えた方が理に適っている。
そしてその方が何かに惑わされることも間違った行動をすることも少なくなりそうだ。

例えば「金に投資をしませんか?必ず将来値上がりするのですが特定の人だけに特別にご案内しています」と電話が掛かってきたとする。
その時過去の反省をし「今まで投資などしたことがないからお金が増えてないんだ」とか未来に望みを託して「金を買って値上がりすれば老後生活も楽になる」と思ってしまったなら、この詐欺まがいの電話に惑わされるリスクも高くなる。

しかし今の現実だけを考えたなら、金に対する知識もなく興味もない金の投資話しを聴く必要はなくなるので、リスクの高い間違った行動を制御することができるのだ。

今だけが五感を満たすことができる最高の時間だ

視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感で感じることができるのは現実に存在する今を於いて他にない。
過去の五感は全て記憶でしかなく曖昧この上ない。

「若い頃は大根なんか美味しいと思ったこともないのに、今は何でこんなに旨いんだろう」と感じるのは過去は過去でしかなく過去の記憶が如何に曖昧な情報かという真実だけなのだ。

私がこの記事で伝えたいのは「現実は今しかなく、今を五感をつかって楽しみながら生きることが大事」ということだ。
もっとも一番伝えたい人は自分自身であることは紛れもないが、こうして文字にしてでも確認しておかなければすぐに忘れて今を慎重に生きることができなくなるからだ。

過去を悔いたり未来に思いを馳せるより大切なのは、現実にある今という瞬間だということを忘れてはならない。

今この瞬間を味方につけて人生を送ることを意識したい。

広告