写真整理は家の片付けと同じ!

inno kurniaによるPixabayからの画像

思い出の一枚の写真が見つからない!

デジカメ時代になり年々写真を撮る機会が増えてきたが、撮りためた写真はどのように整理するのがいいのだろう。
とにかくどんな写真もパソコンのピクチャフォルダに入れてしまったり、スマホで撮った写真はGoogleフォトに全て入れているといった人も多いはずだ。

1. 写真の目的分類
2. 写真の整理分類
3. 写真整理の目的
4. 写真整理のコツ

1. 写真の目的分類

・記録写真
記録写真とはスマホやパソコンのスクリーンショット、メニューや営業時間の書いてある看板などを忘れないように撮影しておく写真のことだ。
記録写真として確実な定義がある訳でもないが、「自分のために」とか「後で確認したい」と思った写真を作品となるような写真とは分類しておくと整理がしやすくなる。

記録写真の特徴は目的を果たした後に必要なくなる場合が多い。
例えば家計簿に記録するためのレシートの写真は記録した時点で不要になる。
このような記録写真を多く撮る人は不要になった時点で削除しておかないと、スマホやパソコンの中にゴミをまき散らしてしまうことになる。

・伝達写真
インスタグラムやFacebook、Twitterやブログなどで使う、伝達という目的を持っている写真のことだ。
料理や風景などを写真で不特定多数の人に伝えようとしたり、書類に添付しなければならない現場写真なども伝達写真に分類することができる。
報道写真やフォト作品も人に伝えるという意味を持っているので伝達写真の部類だろう。

伝達写真によくある特徴は、同じ写真が多くなるということだ。
例えば料理の写真などをインスタで公開しようと撮影する場合でも、向きを少し変えるなど同じ被写体の写真を何枚も撮ってその中から一番いい写真を選ぶ傾向が強い。

同じ被写体の写真をたくさん撮ったとき、一番いいと思う写真を投稿した後も他の写真を削除せずに、まったく同じような写真がスマホやパソコンの中に溜まってしまっていないだろうか。
この削除されない多くの同じ写真もゴミ同然だ。

・思い出写真
家族で旅行に行ったときに撮影した写真は明らかに思い出写真だろう。
旅行や飲み会で撮影した人物が入った写真や風景を撮影した写真は思い出写真として分類しておきたい。

特に旅先で知り合った人物写真は貴重だ。
例えばお世話になったガイドさんとの写真や旅行先で意気投合した人との写真は、風景写真以上に思い出深い写真になることがある。

思い出写真の特徴は一生持っておき、失くしたくない写真が多いということだろう。
年数が経過してからでも時々思い出すために大切に保管したい写真だ。

2. 写真の整理分類

Googleフォトアプリを使えばスマホで撮影した写真や動画を自動保存させることができる。
Googleフォトで保存された写真や動画はアルバムタブで自動的に振り分けられ整理されるが、最初の親になるフォルダー名は「人物」「撮影場所」「被写体」「動画」などだ。
Googleフォトではスマホで写真を撮影した時の位置情報により市単位に自動で振り分けられる。
例えば「名古屋市」「鹿児島市」「札幌市」などだが、海外で撮影した写真は国単位や市単位で統一されてはいないようだ。

デジカメなどで撮った写真や動画はパソコンのハードディスクに収納することが多いだろうが、この時のフォルダー振り分け分類をどうするのがいいのかは人によっても違いがある。
職業やライフスタイル、撮影頻度の違いでもベストな振り分け方は違うはずだ。

因みに私の場合は1番目の親フォルダーに場所と年月が分かる名前を付けるようにしている。
例えば「2020.3_京都」というように年月と場所が分かるようなフォルダー名だ。
フォルダー名に数字を先にしているのは、Windowsの場合は名前で並べ替えた場合に漢字より数字が優先されるためだ。
その「2020.3_京都」の下の階層フォルダーには「nikon」「sony」といったカメラ名をフォルダー名にしているが、同じメーカーのカメラを複数持ち歩くなら機種名をフォルダー名にするだろう。

パソコン内に収納している写真の整理目的は探しやすくするためだ。
思い出の写真を見たいと思っても、整理をしておかないと1枚の写真を探すのにも無駄な時間を使ってしまう。

3. 写真整理の目的

写真の整理目的は探しやすくするためだが、言い方を変えれば探す目的がないと整理も不要ということになる。

「記録写真」のように写真を見直す理由があれば整理をする目的になるが、探しやすく整理をするために見る必要のなくなった写真は削除するのが賢明だ。

SNSやYouTubeなどで使おうと思っている写真は「伝達写真」なので整理しておく目的もハッキリしているが、一番厄介なのが思い出写真だ。

昭和の時代にフイルムカメラで撮影した運動会の写真を思い出せば分かることだが、デジタルになっても変わっていないのは写真を撮っても見ることがない写真は整理する目的もできないと言うことだ。

特にデジタルの場合は一回の運動会だけでも何百枚と写真を撮っていながら、終わってしまえば保存したまま見ることもなく何年も過ぎて、「どこへ保存したかも忘れてしまった」といった人も増えている。

以前に「シニアの必見片付け術」で書いたが、収納するのではなく出す工夫をするのが片付けのコツだ。

片付けの秘訣は心を動かすこと! 片付ける秘訣や片付かない人の勘違いを詳しく紐解いてみた。 多くの家を見てきたから分かる片付かない人の...
思い出写真も家の片付けと同じように、見る工夫をしなければ整理をすることはできないだろう。

家族の思い出写真なら、リビングの壁などに10枚程度の写真を飾れるフォトギャラリーを作ってみるのがお勧めだ。
同じように自分の部屋にも自分専用のフォトギャラリーを作って旅行などの写真をプリントアウトして飾るとお洒落なインテリアとしても楽しめる。

※私のフォトギャラリー(ロフトに上がる梯子階段にL判が4枚入るフォトフレームを3個設置した)

そうして飾り付けた写真を時々入れ替えることで、思い出を振り返ったり写真を楽しむことができる。
要するに将来見ない写真はゴミでしかないということになる。

もちろん動画も同じことが言える。
動画を撮影しても見ないまま時間が経過し、どこに保存したのかも分からなくなっているものはないだろうか。
できれば動画は編集してYouTubeなどで公開するといった方が、目的が明確になり整理もしやすい。
YouTubeは友人や家族だけに限定して公開することもできるのでお勧めだ。

4. 写真整理のコツ

写真整理は家の片付けとまったく同じだ。
心も動かない写真や動画はゴミ箱に移動させるのは言うまでもないが、思い出写真でもプリントアウトしてパソコンから出してあげたいと思えないものは削除してもいいのではないだろうか。
ハードディスク容量に余裕があるからと山のような量の写真や動画を整理せずに置いておくと、パソコンがまるでゴミ屋敷のようになって見つけたい写真も出てこなくなる。

動画編集する前のタイムラプス写真も、編集が終われば削除しなければ目をむくほどのファイル数になっていたりする。
5秒間隔で撮った、30秒のタイムラプス動画の写真枚数は約1900枚にもなる。

思い出写真の中でも子どもや孫の写真、動画は特に厄介だ。
何故なら捨てることができないと思うからだ。
勇気を持って同じような写真を削除しておくと、時間が経過した後も貴重な一枚として大切に保管するようになる。

撮影するときはデジタルということもあり同じアングルで何枚もシャッターを切ってしまうが、整理する段階でその中のベストを一枚選んで保存する癖をつけることだ。
特に人物写真は一度保存してしまえば後で削除しにくくなるのが一般的と言っていいからだ。

Googleフォトなどクラウドに写真や動画を保存する一番のメリットは、例えスマホやパソコンが故障して使えなくなってもなくならないことだが、デメリットはデータのサイズ制限があることだ。
Googleフォトの容量制限なしを選ぶと、制限を超えるファイルサイズの写真は自動的に縮小される。
(元の解像度で保存する場合は15GBを超えると有料になる)
Googleフォトが無料だからと言って、整理せずに何でもかんでも保存したままにするのはお勧めできない。
特に大切にしたい人物写真などは自分で責任を持って管理するべきだろう。