Googleカレンダーと手書き手帳の使い分けが生む価値とは

予定や約束、覚えておかなければならない家族の誕生日など、手帳やダイアリー、カレンダーなどに記録している人は多いはずだ。
私もサラリーマン時代はA5サイズの手帳に3色ペンを使って仕事、プライベート、大事な要件を色分けし記入していた。
因みに仕事は青、プライベートは黒、大事な要件は赤といった具合だ。

退職してからも一年間は同じようにA5手帳を使っていたが、現役時代と比較すれば明らかに変化を感じていた。
それは定年退職以降は当然青色で書かれた仕事の予定や赤の大事な要件は皆無で、わずかに黒のプライベート予定が書かれている程度だった。

その所為かたまの地域で承っている役の予定をすっぽかし、後から電話を頂いて慌てふためく事も起きたが、原因は手帳を毎朝確認する日課をしなくなっていたことだった。

手書き手帳にはないグーグルカレンダーの機能
・同期
・共有
・リマインダー
・バックアップ
・データ保存

グーグルカレンダーの同期や共有
今年はA5手帳に加えてグーグルカレンダーを使い始めた。
スマートフォンの場合はブラウザでも使えるがアプリをインストールした方が使い勝手が良くなる。
もちろんパソコンとスマホは同期されているので、パソコンかスマホのどちらかに予定を打ち込むと同期され同じ内容の予定を見ることができる。

グーグルカレンダーはアカウントで使うので、Gメールなどグーグルのアカウントを持っていればそのアカウントで使えるようになる。
もし仕事用に別のアカウントを持っているならアカウント別に管理することが可能だ。
アカウントを追加する時の注意点は、グーグルカレンダーアプリの設定でアカウントを追加するのではなく、スマホ自体の設定でアカウントを追加しなければならない。
その時はアカウントの種類[Google]を選択しておくようにしよう。

アカウント管理を使えば個人の予定と仕事などの予定に分けることができ、仕事の予定はチームで共有することができる。

リマインダー
アナログ手帳ではできないグーグルカレンダーの最も優れた機能がリマインダーだ。
リマインダーとは予定通知機能のことで、カレンダーに入力した予定を事前に通知してくれるのでありがたい。
特に物忘れが多くなったシニア以上の人にとっては有効だ。
手書きの手帳では予定通知してくれることは絶対にないので、毎朝の日課でその日の予定を確認することが大切だが、歳をとると朝確認しても夜は忘れているといったことも稀ではない。
リマインダーは一つ一つの予定に対し予定通知の時間を変更することもできるし、大切な予定は前日から数回に渡り通知を追加しておくことも可能だ。

このリマインダー(予定通知機能)だけでも、60歳からの人にグーグルカレンダーをお薦めする価値がありそうだ。

バックアップとデータ保存
グーグルカレンダーはクラウドサービスなので、もしスマホが紛失したり壊れても記録したデータがなくなることはない。
手帳だと忘れたり無くしたりすれば、内容を見ることはできないのでこのことでも忘れることが多くなった年齢の人にはありがたい。

手書き手帳の役割
我々シニア以上の人にお薦めしたいグーグルカレンダーのメリットは多いが、決して手書きのアナログ手帳を否定している訳ではない。
グーグルカレンダーのようなデジタル手帳には忘れたり無くしてはいけない予定などのデータを記録し、手書き手帳にはその時々思いついたアイデアやクリエーション的なことを書き残すように役割を分担させてみては如何だろう。

グーグルカレンダーの役割
・決定している予定
・ToDo管理
・忘れてはいけない誕生日や記念日の管理
・出張や行き先の管理

手書き手帳の役割
・決定していないが希望の予定
・アイデアや創造したことをを文章で記録
・アイデアや創造したことを図や絵で記録
・思い付いたこと(ひらめきなど)を記録

グーグルカレンダーをグーグルマップと併用した例
例えば来週の月曜日は初めての取引先で打ち合わせの決定した予定ができたとしたなら、グーグルカレンダーにその予定を入力する。
その時はリマインダー(予定通知機能)を設定するだけでなく、取引先の住所も入力しておけばその住所をタップするだけでグーグルマップを開くことができ、そのままナビ機能を使うことが可能だ。

手書き手帳の例
グーグルカレンダーのようなデジタル手帳が不得手なのは、図や絵を描いたり思い付きニュアンスを書きとるようなことだ。
インスピレーションが沸いてきたとき、そのひらめきをグーグルカレンダーには書留めにくい。
やはりこのような時は手書きの手帳でないと無理がある。
手書きの手帳なら落書き感覚で記録していくことで自由度はアップするだろう。

まとめ
グーグルカレンダーと手書き手帳に同じ情報を書くことはお勧めできない。
例えば決定した予定をグーグルカレンダーに書いて手書きの手帳にも書くことは、時間などの無駄も多く確認する時も効率が悪い。
スマホで確認しても間違っていないか手帳でも確認することになるからだ。

デジタル手帳とアナログ手帳を併用するのであれば、役割を決めまったく違う使い方をすることでそれぞれの価値を高めたいと思うが、この提案は如何だろう。