道具は使い込んでこそ、その価値は上がると言っていい。
今回は旅行目的で使っているグーグルマップを、ナビだけでなく情報ツールとして使い倒してみようと思う。
「使い倒す」の言葉が存在するのかは別として、グーグルマップをどれだけ役に立たせることができるのか検証するには今回のソウル旅行はいい機会だ。
ソウルの中心で市庁近くの最高立地ホテルを予約したので、韓国一の繁華街ミョンドンや世界文化遺産の宗廟(チョンミョ)や昌徳宮(チャンドックン)も徒歩圏内だ。
少しまめな人なら旅行前にNETで行き先の情報収集をされることもあるだろうが、手帳などに記録する人になると少ないだろうし、大概は記憶に留めるくらいだろう。
いつもなら時間をかけて集めた多くの情報も、そのほとんどは使うことが無く捨てることになるであろうが、今回はその情報をグーグルマップ上に残してみた。
先ずログインして入ったグーグルマップのメニュー(Googleマップを検索する。の左の三本線)からマイプレイスをクリックして一番右のマイマップの地図を作成をクリックする。
私の場合はソウルと言うマイマップを作成してみた。
この地図は宮(きゅう)と言うエンターテイメントの公演場所にアイコンを置き、住所や電話番号、公演時間などの情報を記入しているところだ。
食事アイコンは朝食、昼食、夕食で色分けしてみた。
焼肉屋などの情報は口コミ評点の高いところから選び、メニューから基準になる料理の金額まで拾い記入した。
NETの情報にも間違いはあるので場所確認のためストリートビューで看板の確認まで行った。
ここまで下準備をすれば後はレンタルのWiFiルーターを借りて出発するだけで、道に迷って店探しをすることもないだろう。
しかし一番の問題はそこにある。
完璧すぎるのだ。
ITを使いこなしているようで、逆にITにコントロールされているのかもしれないのだ。
「その土地の文化に触れる」のがこの旅行の最大の目的なのに、これでは道を聞いたりして人とコミュニケーションをとることも無くなる。
既にAI技術が急速に進化している事を考えれば、近い将来何も考えなくてもAI化したスマホに先を読まれて、人間の方がコントロールされかねない。
一番注意しなければいけない人は私のような「新しもの好き」や「初物食い」と言われる好奇心だけは旺盛な人間なのかも知れない。