旅行の成果

ソウルの仁寺洞にあるトゥデムンチプと言う名の食堂

前回、定年退職してからストレスフリーの気楽な日々から一変して心が落ち込んでいく悪い節目があると書いたが、今回の旅行で何とか立ち直れそうな予感を感じている。

会社の先輩(今は隠居)二人に誘わた旅行であったが、任せて頂いたのでその二人を楽しませてあげようと、4泊5日ソウルの旅と題して精一杯心を込めて企画した。
ソウルは昔何度か行って土地勘もあり、食文化にも興味があり好きな都市なので私にとっては都合がよくプランにも力が入ったのだ。

韓国文化に触れる旅になればと思い、出来る限りタクシーを使わず電車や徒歩での移動にしたのが功を奏し、日本にはない異国文化に触れて頂くことができた。

しかし徒歩での移動も多く、1日平均歩行数が15,000歩にもなり私の疲労も限界に近かったが、年上の二人は日々の生活でも鍛えてると言うことで何ら問題なく楽しめたようだ。

今回思い切って出かけた旅行が悪い節目を打ち砕く原動力になったのか、実際にはまだ結果は見えていないが、少し時間をおいて今度は一人で行こうと思うようになった。
やはり人の価値観は少しずつ違っているので、やり残したことができたからだ。
旅行は同じ価値観の人と行くのが基本だと思ってはいるが、全く同じ価値観の人などそう滅多にいるものではない。

結果的にはこの旅行を通して新しい目標が生まれたと言っていい。
少し早いかも知れないがサラリーマンを引退して、最後の人生を成功に導こうと考えていても、そう容易く自分の思うように世間が動く訳でもないのは承知の上だ。
だからこそ思い込みを捨て、自在に舵を取り未来に向かって進んで行こうとしているのだ。
道が険しければ遠回りをしてもいいから緩やかな道を探して、一歩ずつ前に進んで行こうと思えるようになったのもこの旅行の成果かも知れない。

旅行に行く前と今の違いを多く感じることがある。
旅行に行く前はしたいことがあっても何も手に着くことが無く、心は落ち着かずにいた。
身体も理由なくだるく、夜は眠れず昼は眠くだらけ切った感があり、目的はあるが思うようにいかず、気力も失いかけていたのだ。

旅行から帰ってからと言えば、同行者に喜んで頂こうと思い出の旅行動画を編集するのに時間を費やされ、ブログを書く時間もない程であった。
ところがその動画編集が楽しくて仕方ないのだ。
時間も忘れ没頭できるから、昼間も眠くならないし夜はよく眠れるようになっていた。

パソコンに向かっていても身体のだるさもなく、頭もスッキリしている。
旅行前と比べ、こんなに変わるものなのだろうか、それとも気のせいなのか分からないが、どちらにしてもいい方に変わっているのだから、旅行の効能なのだと信じ受け入れておこう。

次は二か月後に一人で出かけようと思っている。