シニアが海外旅行で必要と思われるものは!

Mircea IancuによるPixabayからの画像

旅行で必要なシニア必須アイテム

若い時なら旅行荷物は手軽なほどいいとカバンすら持たずに出かけた私も、60歳過ぎるとあれもこれもと荷物は増えてくる。
特に若い人には必要ないが60歳過ぎると重宝するものなどもある。

1. 60歳過ぎたら携帯ウォシュレットは必須
2. ひったくりや置き引きの防犯対策
3. 自分に合った洗面アイテム
4. 海外旅行保険付きのクレジットカードは念のため
5. 南国でも防寒具は必要
6. 高齢者に必要なパスポートトラブルの対策
7. シニアに必要な体調管理用品
8. シニアの旅行に必要な電子機器
9. シニアが旅行で必要な持ち物まとめ

1. 60歳過ぎたら携帯ウォシュレットは必須

携帯ウォシュレットは国内旅行では必要ないかも知れないが、海外旅行では行くところによって重宝すること間違いなしだ。
特に世界の開発途上国と言われている国や先進国でも、都市部から離れるとトイレ事情が悪くなる。
世界でも日本は一番と言っていいほどトイレ事情が良く、どの国も変わりないだろうと考えて旅行に出かけるのは止めた方がいい。

お隣韓国ですら日本のトイレ事情とは大きく異なる。
ウォシュレットまで設置してあるのは高級ホテルか高級百貨店くらいで、ソウル市内でも未だにトイレットペーパーすら便器で流せないトイレも多く残っている。
済州島など都市部から少し離れるとそれが当たり前のトイレ事情になっているが、そんな話しを聞いただけで海外には行きたくないという人も多いだろう。

そんな時に便利なのが携帯ウォシュレットで、TOTOやパナソニック製品でも数千円で購入できる。
高年齢になってからの海外旅行では、若い時と違い食べるものが変わっただけで体調が変化することもあるので携帯ウォシュレットは必須ではないだろうか。

パナソニック製携帯ウォシュレット(右が使用時、ペットボトルアダプター付き)
    

2. ひったくりや置き引きの防犯対策

世界の主要都市でひったくりや置き引きが横行しているのは良く聞くが、狙われるリスクの高いのはやはり高年齢者だ。
特に海外で高年齢の日本人となれば、ターゲットに打って付けと狙われる要因は警戒心に欠けているからだ。
財布を落としても戻ってくる安全な日本で暮らしているせいで、「まさか自分が被害に合うことはない」と考えがちで警戒心が薄れているからだろう。

タイやカンボジアなどで、トゥクトゥクと言われるオープンタクシーに乗っていてひったくり被害に合う人もいる。
座席の外側にカバンを置いて乗車していると、後ろから来たバイクがそのカバンをひったくって行くのだそうだ。

・スーツケースベルト及びセキュリティーワイヤー
最近よく使うひったくり防犯グッズがスーツケースベルトなどだ。
スーツケースベルトと言えば衝撃からスーツケースが開かないようにしたり、アメリカなどでの空港内職員による窃盗防犯のために開発された商品だ。
スーツケースベルトはひったくり防止用品ではないが役に立つ。

例えば空港ロビーで飛行機を待っている時、空港ベンチに座って荷物を隣の席に置いてスマホを操作していたとしよう。
置き引き犯に「容易に持ち逃げすることができそうだ」とこの状況だけでもターゲットにされやすいが、更に高年齢者であったり女性のリスクが高いのは言うまでもない。

そこでこのスーツケースベルトを空港ベンチのスチールの脚などに通してカバンと連結しておけば、それだけで持ち逃げされるリスクは大幅に低くなる。
ロック付きのベルトもあるが、ロックをしていなくてもそんな防犯対策をしているカバンを持ち去ろうとするものはいないだろう。

スーツケースベルトは幅もあり目立つので防犯効果も高いが、ひったくり専用のセキュリティーワイヤーも販売されているので検討してほしい。

その他にも東南アジアではマッサージ店での現金抜き取り被害も増えている。
マッサージ店などではカバンから目を離すことがないよう気を付けなければならない。

スーツケースベルトとひったくり防止ベルト

    

3. 自分に合った洗面アイテム

数日間の旅行とはいえ歯ブラシなどは、ホテルの備え付け品より使い慣れたものを持って行くのがお勧めだ。
特に旅行で歯のケアが高年齢者にとって重要なのは、せっかくの旅行で美味しく料理を頂きたいからだ。

年齢が高くなるとどうしても歯に隙間ができ、肉料理などは特に挟まりやすくなる。
そんな時は糸ようじを使う人も多いだろうが、旅行に行くとき忘れる人が意外に多い。
食事毎に歯のケアをする人や高年齢者に、歯ブラシや糸ようじは旅行の必須アイテムだ。

そして東南アジアなどでは、歯を磨くなどの時にもペットボトルに入ったミネラルウォーターを使用してほしい。
勿論携帯ウォシュレットに使う水もミネラルウォーターが望ましい。
年齢が高くなるほど水には気を使って、旅先での病気リスクを減らしてほしい。

・海外旅行でドライヤーの電圧に注意
日本のコンセントは100ボルト程度の電圧だが、ほとんどの国では240ボルト程度の電圧を流している。
コンセント形状が違うのでコンセント変換プラグは持って行くが、それで電圧にも対応していると勘違いしている人が多い。

最近のスマホやカメラの充電器は240ボルトに対応した物がほとんどだから問題にはならないが、ドライヤーには海外で使えないものも多く販売されているので特に注意が必要だ。
海外旅行にドライヤーを持って行くのはほとんど女性だと思うが、アイロンドライヤーにも日本でしか使えないものが多い。

・海外旅行に血圧計を持って行くなら電池式
高年齢者に限っては血圧計を海外旅行に持って行くなら電池式にしてほしいところだ。
血圧計にも100Vでしか使えない日本国内専用品もあるからだ。

4. 海外旅行保険付きのクレジットカードは念のため

クレジットカードにも海外旅行保険が付いたものが多くあるので、旅行には持参するに越したことはない。
だが、クレジットカード海外旅行保険には自動付帯と利用付帯といった二種類のタイプがある。
自動付帯はカードを所有しているだけで海外旅行保険の効力を有するが、利用付帯はカード利用などの条件付きとなる。
因みに楽天カードは利用付帯だがライフカードは自動付帯だ。

これらのカード付帯保険は最低限の補償内容の場合が多く、旅行中の病気やケガに全て安心できるものではない。
持病には対応できないなど条件も多く、補償内容は充分理解した上で海外旅行に持参するのがお勧めだ。

最近になってクレジットカードは、防犯のためにスキミング防止ケースなどに入れて持ち運ぶこともお勧めしている。
スキミングとはカードなどの磁気情報を抜き取られることで、機械に通すこともなく近付くだけで抜き取られる犯罪も起きている。
情報を抜き取られるとコピーが作られキャッシングされるような被害に遭うが、手元のカードがなくなる訳ではないので被害を受けたことに気付くのが遅れるようだ。

5. 南国でも防寒具は必要

赤道に近いタイやカンボジア、ベトナムなどでも朝は寒いことが多い。
特に乾季は北半球が冬になるので特に朝方防寒着が必要になることもよくあるっことだ。

中国や香港、台湾経由で飛行機の乗り換えをしなければならない時も寒さ対策を忘れないことだ。
トランジットの空港ロビーや飛行機でも寒く感じることは多くある。
高齢者になるほど旅行荷物が増えるのは着るものが多く必要になるからだが、日本では健康に自信があっても気温変化に伴う体調悪化は高齢者ほどリスクが高くなる。

防寒具が必要な理由は気候だけではない。
インドネシアのような赤道直下の国でも防寒具が必要なのは、レストランやホテル、タクシーなどでクーラーの設定温度が低く、暑い屋外から入るとその温度差で体調を崩すことがあるからだ。

6. 高齢者に必要なパスポートトラブルの対策

海外旅行で「パスポートがない」と騒いでいるのはやはり高齢者に多いようだ。
ほとんどの場合は探しベタで荷物の中から出てくるが、いくら探しても出てこないこともあるようだ。
当然パスポートがないとその国から出国することすらできず、帰国するためには渡航書など取得が必要で時間が掛かる。

先ずはパスポートを無くさない対策が必要だ。
肌身離さず持つにしてもスリなどの防犯対策は欠かせない。
中にはツアーで行った海外旅行で、ホテルのセキュリティーボックスの中にパスポートを置いたまま空港に向かい飛行機に乗れなかった人もいる。

その他のパスポートトラブルでは有効期限がギリギリで、日本出国はできたが海外の空港で入国ができずそのまま日本に引き返した人もいる。
旅行会社が企画したツアーであっても、パスポートトラブルの責任までは負ってくれないので自分で責任を持たなければならない。

もしもに備えて持って行くべき書類がある。(外務省HPより)
海外でパスポートを紛失し新たな旅券を発給する場合は、以下の書類が必要です。

・紛失一般旅券等届出書(ダウンロード申請書又は、大使館・総領事館に備え付けのもの) 1通

・警察署の発行した紛失届出を立証する書類又は消防署等の発行した罹災証明書等

・6か月以内に撮影された顔写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル) 1葉

・その他参考となる書類(必要に応じ、本人確認、国籍確認ができるもの)

上記の紛失(焼失)届出後

新たなパスポート(又は帰国のための渡航書)の取得のためには上記の書類に加え以下の書類が必要です。

(新たなパスポートを申請する場合)

・一般旅券発給申請書(10年用又は5年用) 1通

・6か月以内に発行された戸籍謄本又は抄本(原本) 1通

・6か月以内に撮影された顔写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル) 1葉

(帰国のための渡航書を申請する場合)

・渡航書発給申請書 1通

・6か月以内に発行された戸籍謄本又は抄本(原本) 1通 又は日本国籍があることを確認できる書類

・6か月以内に撮影された顔写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル) 1葉

・その他日程等が確認できる書類
(手数料 – 大使館・総領事館にて要確認)

つまりこの外務省HPを要約すると、念のため海外旅行に最初から持参した方がいいものは、戸籍謄本か抄本の6か月以内に発行された原本を1通と本人確認と国籍確認ができる写真付きの運転免許証など、それにパスポート用の写真二枚だ。

新たにパスポートを申請するのは時間が掛かるので、海外旅行の場合は帰国のための渡航書になるからだ。

それに加えパスポートのコピーを取って、パスポートとは別に持っておくのがいいだろう。
パスポートは海外旅行所持品の中で一番大切なものなので、常に紛失していないか確認するくらい気を使ってもいいくらいだ。
パスポート、カード、旅券、現金、などのように大切な物順にチェックリストを作り、毎朝若しくは毎晩確認するのも防犯意識を高める手段だ。

※外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/c_info/passport.html

7. シニアに必要な体調管理用品

高齢者が旅行に持って行くのを忘れて命を脅かすリスクを高めるのがくすりだ。
特に毎日飲んでいる高血圧の治療薬は、忘れず持って行かなければならない物のひとつだ。
これは海外旅行に限ったわけではなく、持って行くのを忘れて旅先で脳卒中で倒れるといった事例も少なくないようだ。

持病のくすりはもちろんのことだが、食事が大きく変わる海外旅行では腹痛や頭痛などの鎮痛剤、解熱剤や虫刺されの塗り薬なども持っている方がいいだろう。
くすりだけでなくマスクやウェットティッシュも役に立つことが多い。
手を洗えない時も除菌ウェットティッシュがあれば急をしのげる。

使用したウェットティッシュなどを持ち帰るビニール袋も日本人のマナーとしては必需品だ。

8. シニアの旅行に必要な電子機器

スマホ以外に旅行で必要なのはカメラやWi-Fiルータなどだ。
電子機器が増えるほど充電器や充電用の機器も増えるのは言うまでもない。
いざという時のモバイルバッテリーやコードなど一つひとつは小さい物だが、増えると結構重くなり厄介な荷物とも言える。

特に海外旅行で電子機器は飛行機に持ってはいる手荷物の分類になるので、できるだけ小さくて軽い物を選択するのが好ましい。
せっかくの海外旅行だからと大きな一眼レフカメラやビデオカメラは、それだけで管理も大変で重い荷物になってしまう。

写真やビデオ撮影で想像以上に役に立つのが軽い旅行用三脚だ。
タイムラプス撮影や高い位置からの撮影、自撮りなどこれがあれば使い方次第で一味違う思い出作りができそうだ。

普段あまり使っていない電子機器は、せっかく旅行に持って行っても「いざ使おうと思うとマイクロSDカードが入っていなかった」とか「専用充電器を忘れた」など単純なトラブルで使えないことが多くある。
そこで旅行前に充電や撮影できるかチェックしておくことをお勧めする。

9. シニアが旅行で必要な持ち物まとめ

・携帯ウォシュレット
・防犯用スーツケースベルトベルト及びセキュリティーワイヤー
・歯ブラシ、糸ようじ
・電池式血圧計
・クレジットカード、スキミング防止ケース
・防寒具(南国旅行でも欠かせない)
・パスポートや飛行機チケットのコピー
戸籍謄本か抄本の6か月以内に発行された原本を1通
・パスポート用の写真二枚
・運転免許証など本人確認と国籍確認ができる写真付きのもの
・貴重品チェックリスト
・持病の治療薬やいざという時のくすり
・マスク
除菌ウェットティッシュ
・ゴミ入れ用ビニール袋
・ジップロックビニール袋(飛行機に液体を持ち込む必要がある時)
・軽く小さいカメラや三脚

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※外務省たびレジ
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html