心を淀ませずに人生を活性させる

定年退職して心を淀ませないために!

水や空気の流れがとどこおりうまく流れないのと同じで、心が淀むと何事も前に進まず思うようにいかなくなる。
当然心もうまく流れていると機運も高まり人生にいい結果をもたらす。

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心が淀むとはどんな状態なのか

サラリーマンの人は家を出て車や電車で会社に行き、日々同じ仕事を熟していれば心の淀みに気が付かないことがある。
「今日は何か仕事がうまくいかない」と感じたりイライラして部下に当たるといった経験のある人も多いだろう。

物事がうまく運ばない時は、自分が気付いていないだけで心が淀んでいるのが原因していないか考えて見るべきだ。

淀むと言うのは川に例えると濁ってドロドロの汚泥になった水がうまく流れない状況をいう。
空気だと風もなく蒸し暑い熱気が立ち込め淀んでいるとなる。

心も同じで淀むと透明度を欠き前も見えなくなって、いらない物ばかりが目に入り前に進むこともできなくなるのだ。
そんな状態になると時間ばかりが経過し、何もやる気がしなくなって悪循環に陥ることになる。

恐いのはそんな風に心が淀んでいても自覚できないことだ。
なぜサラリーマンに淀んだ心を自覚できない人が多いのかというと、気持ちが乗らなくても何となくでも仕事ができてしまい収入が得られるからだ。

しかし今サラリーマンを定年退職した人にも淀んだ心を自覚できない人が増えている。
サラリーマンの時は会社が淀んだままの自分を押し流す力を持っているので自覚できなくてもある程度進むことができるが、定年退職者は自覚できないままでいると自分の弱いところから病魔が入り込んだりそのまま無理をすると事故に遭うリスクも高くなるのでただ事ではない。

退職して一人になれば自分で解決していくしかないが、先ずは自覚しなければならないのが心の淀みなのだ。

淀んでいない心とは

澄んだ綺麗な水がサラサラと何に邪魔されることもなく流される様子を思い描くと分かるが、心も同じで出来る限り純粋な気持ちで流れをよくして淀ませない状態のことだ。

そんな時はトラブルもなく何事もスムーズに運び爽やかな気持ちで過ごすことができので、循環機能が上がって更に流れがよくなる。

「気の流れが運を呼ぶ」と言うのは正に同じ意味合いだが、心とか気と言っても目には見えないので誰も信じようとしないだけだ。

朝から心を淀ませないための心掛け

サラリーマンなら目覚めてから家を出るまで、定年退職者なら目覚めてから日課にしていることを始めるまでに心掛けなければならないことがある。

一日の始まりでもあるこの時間は心を淀ませないために特に大事な時間だ。
誰にでもある朝のルーティンは、着替えて顔を洗い朝食を取って新聞を読むなど多少順番に違いがあっても決めていることを行っているだろう。

先ずこの毎日決まって行われる行動を手を抜かずにキッチリ正確に意識しながら行うことだ。
例えば普段なら6時に起きてしなければならないこれらの行動を、昨夜遅くまで酒を飲んでいた影響で起きるのが30分遅くなったとしよう。

この30分の遅れが心を淀ませる切っ掛けになることも大いにありうるのだ。
30分遅れた分を取り戻そうと朝食を取らないだけでも心は淀んでくる。
朝食を取らなかったせいで内臓が目覚めず活力も低下する原因となる。

もしそんな時は会社に電話をして出社を30分遅らせてでも、朝のルーティンを崩さないことだ。
こうなった反省をして一日の始まりを30分遅くするだけでも心が淀むことを防ぐことができる。

もう一つ重要なことが家族との会話だ。
同居している家族に感謝して和やかな朝の時間を過ごすことが心を濁らせないコツだ。

例えば朝から些細なことで夫婦喧嘩をしたとしよう。
その夫婦喧嘩が心を濁して、その日の流れを止めてしまう要因になってしまう。
朝から家族と喧嘩をするということは、思っている以上に心を淀ませることになるのだ。
そのままイライラした気持ちで車を運転すれば事故のリスクが高くなるのは言うまでもない。

朝は穏やかに心を和ませ自分のルールにしたがってルーティンを崩さず、手を抜かずに正確に熟すことが心の流れを順調にするコツでもあるのだ。

野暮用も嫌な用事も後に廻すと心の流れが滞る

嫌な用事や急ぐほどでもないがいつかはしなければならない野暮用といってもいいような用事は誰にでもある。
このような用事をいつまでもやらずに後回しにしておくと心が段々と淀んでくる。

「やりたくない」「行きたくない」「じゃま臭い」といった気持ちがいつも心の片隅にあって他の動きまでも止めてしまうことになりかねない。

川の流れを邪魔するゴミと同じで早く取り除かないと淀んで水まで濁ってくるのだ。
このような小さな用事は出来る限り早く取り除いて流れをよくしておくことが大事だ。

トラブルが心の流れを止めてしまう

朝の些細な夫婦喧嘩でも心の流れを変えてしまうのだから、トラブルが心の流れを止めてしまうのは言うまでもない。
勿論そうなるまでに予防しなければならないが、もしトラブルに巻き込まれたら少しでも早く解決の道を探す事だ。

一生懸命解決するように努力し、それでもどうにもならない時は諦めてその場から離れることも心の流れを取り戻す一つの方法だろう。
しかしできることなら最初からトラブルに巻き込まれないよう予防するのに越したことはない。

どんなトラブルにも原因があり、未然に防ぐとか小さいうちに解決しておく方法はあるはずだからだ。

自覚できない心の淀みを解決する方法

夫婦喧嘩やトラブルによる心の淀みは自覚できるものだが、原因も分からず何となくやる気が起きないとか何も手に付かないといった心の淀みがある。
このような心の淀みは長引くほど元に戻すのが難しくなる。

最初は朝食を抜くことで活気がない一日を過ごしただけと思っていても、次の日もそれを引きずって朝のルーティンが雑になりその日も小さなゴミを心に溜めることになるのだ。
その積み重ねでいつの間にか心が淀んで何もうまくいかなくなることになる。

そんな何となく流れの悪い心になっている時は、部屋などの掃除をすることで流れを取り戻すことができる。
たかが部屋の掃除だが、心を動かさなければできないのも部屋の掃除なのは間違いない。

休みの日に嫌々するのではなく、好きな音楽でも聴きながらウキウキした気持ちでやらなければならない。
流れを悪くしている心を元の状態に戻すためにする心の大掃除も兼ねているからだ。

そのためこの掃除はとことん丁寧に普段できない所までやることが効果を呼ぶ。
家具を動かして裏のホコリを取ったり、目に見えない所やトイレの掃除も効果がある。
掃除をしながら心の流れも良くする掃除をしているんだと意識することが重要だ。

人に言われて嫌々する掃除とは違い、自ら心を動かしてするところに意味があるのだ。
その掃除が終わるころには心の淀みも取れてまた順調な流れに戻っている。

もしそんな掃除であってもやる気が起きない場合は休みを取って旅をするのがお勧めだ。
この旅行も心の淀みを取り除くためと意識して行くことで効果を見込める。
そのためできれば一人旅が適している。

友人を誘って旅行すれば心の淀みを掃除する意識は薄れ、下手をすれば更に淀みの原因を増やすことになりかねないからだ。
夜遅くまで酒を飲み愚痴を言うような旅行になってしまえば流れを悪化させるのは言うまでもあるまい。

心の淀みは慢性化する

心が淀んでいるのに何も対策をしなければ、その淀みは慢性化し人生に大きく影響を与えてしまう。
特に自覚できていない心の淀みは慢性化しやすく、周りにいる誰も助けてくれることはない。
「憂鬱」「気が晴れない」「何もする気がしない」「鬱陶しい」「体がだるい」「生気がない」などと感じる人は心に淀みがあると断言してもいいくらいだ。

腰痛や片頭痛など持病が原因だとハッキリしている時は、その原因を取り除くことを考えなければならないが、逆に心の淀みが体に与える影響もなくはないだろう。

心の淀みが慢性化してしまえば一度の掃除や一人旅では解決できない時もあるだろう。

できれば慢性化するまでに心が淀むことが自覚できるよう客観的に自分を見つめるようにしたいものだ。

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