グーグル翻訳は60歳以上の人にとって老眼鏡のようなもの

グーグル翻訳のカメラ入力機能で全文を選択して翻訳した結果

60歳から役立つグーグル翻訳

60歳過ぎてからスマホで使えるアプリの中でも最もお勧めなのがグーグル翻訳だ。
文字通り100カ国以上の言語を翻訳するアプリだが、海外旅行だけでなく海外製品の説明書翻訳や語学の勉強など使い道は多くある。
グーグル翻訳にはインターネットで使うブラウザ版とインストールして使うアプリがあるが、スマホで使う場合はアプリをインストールして使うことが望ましい。
そこでグーグル翻訳アプリの使い方を紹介しようと思う。

目次

1. オフラインで使えるのがとっても便利

2. 旅行前に家で翻訳履歴を残しておくと便利

3. 老眼鏡のように使えるカメラ機能

4. 認識精度を高める注意点

5. まとめ

1. オフラインで使えるのがとっても便利

・オフライン(インターネットに繋がっていない状態)で使えるように準備しておく
海外旅行へ行く場合はWi-Fiをレンタルして出かけることも多いが、飛行機の中では基本的に使えなかったり、レンタル機器の電池切れやトラブルでWi-Fiが使えないこともある。
そんな時に役立つようにグーグル翻訳をオフラインで使えるように事前に準備しておくのだ。
例えば飛行機の中で機内モードにしてデータ通信ができなくても、オフラインで使用できる。
隣の席が外国人で話しかけられたり、入国審査カードや税関申告書などの翻訳を機内モード(オフラインの状態)で使用することができるのだ。

オフラインで使えるための事前準備方法
日本語と英語は準備をしなくても最初からオフラインで使用できるようになっているので必要ないが、韓国語や中国語などその他の国の言語はオフラインで使えるようにするためにデータをダウンロード(インターネットを通してデータをコピーすること)しておかなければならない。


上の写真の翻訳前か後の言語をタップし、下の写真の韓国語をダウンロードしてみた


ダウンロードの方法(オフラインで使用するために)
1. グーグル翻訳を立ち上げる
2. 翻訳する言語(英語とか日本語の文字をタップする)
3. 訳文の言語ページが表示されるので、すべての言語の中からオフラインで使いたい言語の右にあるダウンロードアイコン(操作できる機能を表した図形や記号)をタップする

少し待つとダウンロードアイコンがチェック記号に変わるのでダウンロードが完了していることが分かる。

2. 旅行前に家で翻訳履歴を残しておくと便利

事前に翻訳の履歴を残す
グーグル翻訳を立ち上げた画面で左側に日本語を選択し、右側に翻訳してほしい言語を選択する。
日本語 ⇄ 英語 のように選択すれば「タップしてテキストを」のところをタップして翻訳してほしい文章を日本語で入力し実行すると英語で表示される。
📢英語をタップすれば英語の音声が流れる。

一度翻訳すれば翻訳機能画面の下の方に翻訳した履歴が残される。
海外旅行でグーグル翻訳を使う場合は、「いくらですか?」や「時間はどのくらいかかりますか?」など必要シーンを予測して予め翻訳しておけば履歴として残り、オフラインでも探すことができる。
探した履歴の文章をタップすれば翻訳された文字の表示と共に📢音声を流すことも可能だ。

この履歴が役に立つのは海外旅行目的だけではなく、語学の勉強にも使い勝手がいい。
単語や文法に加え発音の確認までできる優れものだ。

3. 老眼鏡のように使えるカメラ機能

外国語で書かれた文章にスマホのカメラを合わせるだけで翻訳してくれる
看板に外国語で書かれた注意書きや海外レストランのメニュー、外国語で書かれた取説など、グーグル翻訳のカメラ入力機能を使えばスマホ画面に翻訳されて表示させることが可能だ。
この機能もダウンロードさえ出来ていればオフラインでも使うことができ、飛行機の機内モード中に英語などで書かれた入国関連書類を翻訳することもできるのだ。

声で入力して翻訳する(音声と会話)
グーグル翻訳には音声入力機能がある。
翻訳したい言葉をそのままスマホに向かって喋るだけで翻訳してくれる機能だが、音声認識能力も以前に比べその精度も格段に上がっている。

会話機能にはそれぞれの言語のマイクアイコンをタップして話す翻訳機能と、その間にある自動翻訳機能がある。
自動翻訳機能はそれぞれの言語で喋れば、自動でどちらの国の言語か認識して翻訳するといった優れた機能だが、その認識精度はまだまだ使い物にならないと感じた。

この音声入力を使うならどの国の言語で発音するか決めてから入力する方がはるかに認識能力は高くなる。

4. 認識精度を高める注意点

音声認識精度を高めるための注意点とコツ
・標準語で喋る
・滑舌良く大きな声で入力する
・出来る限り短い文章にする
・話し言葉より書き言葉の方が認識精度が高い
例えば韓国語で얼마예요⤴?(オルマエヨ?)と語尾を上げて疑問形で「いくらですか?」と発音しても疑問文では訳されずに「いくらです」と翻訳された。
そこで얼마입니까(オルマイムニカ)と発音すれば「いくらですか」と翻訳されたのだ。
この結果はおそらくイントネーションを聞き取る能力がまだまだ不足しているからだと思えるが、イントネーションの複雑な中国語などはもっと認識精度が落ちるのではないかと思えてならない。

5. まとめ

グーグル翻訳の機能によって翻訳能力の精度が低く、比較的精度が高い文字入力での翻訳もまだまだ完璧には程遠いので100%信用することはできない。
しかし、その精度を理解して使うと目的によって価値を高めることができるだろう。
60歳以上の人がグーグル翻訳を使いこなせば、若い人以上に価値は高いと感じる。

60歳以上の人にとってスマホで使うグーグル翻訳は、言って見れば老眼鏡と同じなのだ。