シニアになって考える終活の知恵

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【自宅でできる人間ドック】

思い出の写真もデジタル遺産に!

平成になってから生まれた言葉だろうが、最近終活に関連した話をよく聞くようになった。
相続や墓の管理、保険や介護、子どもに迷惑をかけないための片付け仕事などだ。
60歳になったばかりなのにまだ早いと思うが、身近な人からそういった話を聞く度に、そうも言っていられないと思うようになった。
そこで今できることを少しずつやっておこうと考えてみた。

物を捨てる、減らすための工夫

先ず家の片付けをしようとしたら、思い出に関する物が溢れている。
特に子どもの成長に伴って増えてきた物が至る所に存在するのだ。
子どもにとっては不必要な物なのだが、親の思い出となっているので捨てるのに決心がつかない。
例えば子供の描いた絵や習字、それに自分の物を含め、アルバムや整理ができていない写真は山ほどある。
思い出と言っても出して見ることなどあるだろうか。
結婚式や旅行の写真ですら棚の奥から出して見ることは滅多にないであろうし、自分が死ねばおそらく捨てられてしまうに違いない。

デジタル化すれば大きな山も消えてなくなる

そこで先ず残しておきたい物とそうでない物を分類した。
子どもの描いた絵などは、親の価値観で傑作と思われる物だけを残し、写真も同じようによく撮れていると思える物や、亡くなった親などの写真だけを残した。
そうして残された物だけをデジタルカメラで撮り直して捨てることにした。

実際やってみると絵は簡単に撮ることができたが、写真は光沢があり光が反射するので試行錯誤したが、一枚成功したら後は同じようにすればうまくいった。
古い写真を見ていて気が付いたのだが、プリントされた物は月日がたてばだんだんと色があせてくるから、かえってデジタル化したほうが今の状態を保つ事ができる。

せっかくデジタル化したのだから、それに少し手を加えてみることにした。
自分の写真を20枚ほど選び、結婚式でよくあるような4分程度の生い立ちムービーを作ったのだが、意外にこれがお気に入りの作品に仕上がった。
あくまで自己満足だが、これに気をよくして息子が結婚してから家を新築するまでのムービーも動画と写真を使って製作し、ラインで送ってやった。
ありがとうだけの返事ではあったが、親としてはそれで十分嬉しいのだ。

手紙に教えられた未来のメッセージ

昔何度も見たピョンジ(手紙)と言う韓国映画がある。
主人公が普通に恋愛をし、結婚をして幸せの絶頂期に病気になり死んでいく悲しい映画だ。
自分が死んだら妻がどれほど悲しむか分からない、悲観して後を追うかもしれないと思った主人公が、知人の駅長に「自分が死んだらこの手紙を定期的に投函してほしい」と何通かの手紙と一本のビデオを手渡す。
主人が亡くなって悲しみから立ち直れない妻のもとに一通の手紙が届くが、差し出し人を見ると生きているはずのない主人からだった。
その後定期的に何通かの手紙が届き、最後にビデオが届くが、それらの手紙に少しずつ勇気づけられ生きる勇気が沸いてくるといったストーリーだ。
今は聞く耳を持たない息子たちに、ビデオメッセージを残しておくのも終活として一つの手段になるかも知れない。

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