リズム脳トレ「ポリリズム編」

写真はタブレットだがスマホでも同じ無料メトロノームアプリ


認知症予防にポリリズム(複合リズム)を利用したお勧めのエクササイズを紹介しよう。

両手で膝を叩くだけなので、誰でもすぐに始められる。
ドラムの演奏でよく使用されるポリリズム(複合リズム)の、一番ポピュラーなパターンではあるが、頭と腕の筋肉を使うので脳トレにはもってこいだ。

何をするのか結果から言うと、右手で右膝を3回叩き、同時に左手で左膝を2回叩く練習をする。
右手で3回、左手で2回を均等に同時にと聞くと至難の業のように感じるが、時間を3と2の倍数で割ればそれほど難しくはない。
難しいのは叩けるようになってから、右にも左にも意識できるようにすることだ。
右は3連符、左は8ビートを同時に意識しなければならない。

できるようになれば今度は曲に合わせて演奏してみる。
どんな曲でも合わすことができるが、最初は3連符系の曲がいいだろう。
例えば、プリンセスプリンセスのMや石川さゆりの津軽海峡冬景色などだ。

先ずはスマホアプリでメトロノームを用意し、♩=90に合わせて右手(楽譜のR)だけで膝を叩いてみる。

3拍子(ワルツ)なので小節の1泊目(赤い数字)に意識しながらアクセント(>強調)を付ける。
123 223 323 423 523 623 723 823 を繰り返す。

そこまで出来れば次にアクセントのある1拍目だけ左手を同時に叩く。
ここまではそんなに難しい事はないので、すぐにクリアできるだろう。
難しいのはその後だ。
左手の2つ目の音を小節の真ん中に付け加える。
音だけ聞けば♩♪♪♩/♩♪♪♩/♩♪♪♩/♩♪♪♩/(タンタタタン/タンタタタン/タンタタタン/タンタタタン/)となる。
最初の音は両手同時に叩くが、次は右左右と準になるので動きが高度で腕の筋肉に加え頭も使う。
ここまで出来ればメトロノームを少しずつ早くしていく。
早くしてもテンポがキープできるようになれば、今度は音楽を聴きながら合わせてみると楽しくなる。
♩=180くらいになればメトロノームを♩=60に設定して演奏だけを3倍にすれば12/8の三連系の曲(プリンセスプリンセスのMなど)にマッチするようになる。
動画をご覧下さい。


1拍目のアクセントを取って演奏できるようになるのが最終目標になるが、このアクセントを取って演奏することが如何に難しいか分かってくる。
何故かと言うと、リズムを合わせるための基準を失うからだが、それが出来て初めてこのリズムを身体で体得した証しとなる。

そうなれば自由な場所にアクセントを付けたり、一打一打に魂を込めることもできるようになる。
人生と同じで道標がなくても一人歩き出来るようになると言うことだ。