62歳のダイエット

Viktor RisticによるPixabayからの画像

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イラスト素材【PIXTA】

62歳20日間筋トレダイエットに挑戦

前回は60歳からの本番人生を生き抜くといったテーマで書いたが、人生をアクティブに生き抜くために重要なのは健康な心と体なのは言うまでもない。

前回のダイエットの結果

年齢と共にあらゆる面で徐々に衰退して人生の最後を迎えるといった標準的ともいえる人生観を捨て、フェードアウトせずに溌剌とした若さを保ちながら人生を生き抜こうとするなら健康な心身は欠かせない。

しかし鏡を見て自覚できるのは老化が加速している自分の姿だ。
特に60歳過ぎてから急に筋肉が落ち、肌がたるんでしわが増え代謝が悪くなっているのが実感できる。
そのせいで見るも無残な体型が鏡の向こうに映し出されるのだ。

実は先月「中高年が肥満にならないための健康術」と題して分かったような記事を書いたのも自分が痩せたいためだった。
あれから1ヶ月以上経過したが、結果は散々たるものであることは数字を見れば一目瞭然だ。

何もしなかった訳ではない。
ウォーキングや健康的な食事、代謝を上げる努力もしているつもりだ。
だが体重計の数字は以前より大きくなり、体脂肪も増えている。

それで気が付いたことは、以前のような少しばかりの努力ではとても体型を変えることはできないということだ。

楽しみながらダイエット

一心発起や一大決心といった重い感情では継続は難しいと分かっているので、楽しみながらダイエットをしようと考えてみた。
特に健康のためといった健全な目的は私の性には合っていないので、違う目的を考えることにした。

趣味の「ゴルフの練習」も持病の腰痛や肩の痛みで疎かになっていたが、少しづつ再開しているのでこれをダイエットの目的にすることにした。
体重や体脂肪率の数字は付加価値であって目標ではないとしたのだ。

筋トレから生まれる目標数字

目標はゴルフで使われる数字にした。
通常ゴルフの数字と言えば18ホールプレーしたスコアということになるが、これでは短期で達成するのが困難だと思える。
そこで目標数字をドライバーのヘッドスピードと飛距離に設定したのだ。

元々運動能力や運動センスには劣等感を持っているが、それでも50代の頃はドライバーのヘッドスピードが40m/s程度あり、当たれば230ヤード近くは飛んでいた。
先日久しぶりに車で1時間かけてゴルフ練習場に行き、ドライバーのヘッドスピードを計測してみると34~35m/sで一番良くて37m/sという結果で、当然飛距離も200ヤード程度だった。

ゴルフ練習の数字データで目標設定

その練習場の数台設置してある計測器をお借りして実測してみると、数字は基より前後から映されるスイングの映像を客観的に見て驚かされた。
身体が硬くなっているとはいえまさかこれほどまでかと一目で分かる映像だったのだ。

数字はドライバーヘッドスピードの最高が37m/sでボール初速は良くて51~52m/s、理論通りミート率が1.4以下で飛距離も良くて200ヤード少しといったところだ。
このヘッドスピードを40m/sまで戻すのを目標に筋トレしようと考えた。

ドライバーのヘッドスピードが40m/sまで戻せたらロスを差し引いても230ヤード近くは飛ばせる理屈になる。

筋力アップトレーニング

何でも形から入る私は先ず筋トレメニューを作成した。
メニューと言ってもそれほど大したものではなく、毎日2回腹筋や体幹を鍛えるためにフロントブリッジと言われるトレーニングを緩くした内容だ。

その合間に時間を見つけてゴルフクラブ(アイアン)を素振りするようにした。
以前から8帖ほどの倉庫にネットを張り、実際に球を打ってアプローチの練習ぐらいはできるようにしているがその場所が役に立っている。

いくら田舎とはいえ人目は気になるものだが、人目を気にするところが未だ自由人にはなれない要素の一つと言っていい。

まだ始めて3日くらいだが連日の35度を超える猛暑で汗の量は半端ではない。
忘れないように水分を補わないといつ熱中症で倒れてもおかしくない状況だが、心なしか暑さにも強くなったと感じるほどメンタル面でも好影響が出ているのが伺える。

ウォーキングですれ違うランニング中の男性の鍛え上げられた体型も、自分とは比較にもならないくらい引き締まっているが、どう見ても同年代なのが羨ましい。
自分には無理だと感じていてもその男性を見るだけでやる気が出るのが不思議だ。

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健康診断がモチベーションを上げてくれる

トレーニングを開始してから20日後に健康診断を受診するが、それがモチベーションを上げる理由にもなっている。
年に一度の健康診断だが昨年との数字の差を意識することで三日坊主にならなくて済みそうだ。

しかしたった20日で体型を変えることができるのかは疑問だが、この期間もあまり長いと目標には相応しくない。
20日という短くも長くもない時間で、どれだけの成果が得られるのかが挑戦意欲の沸くところだ。

もちろん健康診断は体型だけの計測ではない。
5月に苦しんだ前立腺や大腸、胸部腹部の検査も含んでいる。

当然自分の身体の弱いところは把握しているので、体型だけでなくその弱い部位の数値もトレーニングによって改善されていれば言うことはない。

最近になって実感している衰えを克服する

特に最近(62歳になってから)気になっている衰えは体幹の弱さだ。
それが顕著に実感できるのが寝ている状態から立ち上がって歩くまでの動作の鈍さだ。
以前は何も考えなくても直ぐに歩けていた当たり前の動作が、少しの間何かにつかまっていないとふらつくほど頼りない。

おそらくインナーマッスルと言われる体の中心部に近い筋肉が弱っているのだろう。
トレーナーでもないので理論立てて説明はできないが、最短で効果が上がるトレーニングを調べ実践しているのだ。

フェードアウトせずに生きるために

当然個人差はあろうが私の場合は62歳が老化に急加速する折れ点だったように感じている。
そのことを強く意識して対策をとらないと、今までのような三日坊主ではこの老化を止めることはできそうにない。
その対策が今回のトレーニングだ。

このまま何も対策をとらず自然に身を任せていたら、すぐに老化が進行して思い描いた人生の妨げになりそうだ。
60歳からの本番人生を生き抜くためにと言えば大袈裟になるが、取り敢えず健康診断までこのトレーニングを継続して結果を見ることにした。

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