60歳からの一人旅

もう一度歩いてみたいスウォンファソンの城郭

人生に悩んで立ち止まった時は一人旅に限る

現実から離れて一人で考える時間をつくることができるのが一人旅だ。
非日常の世界で心地よい緊張感と新鮮な出来事に出合うことができるのも一人旅の特権だ。

60歳からの貧乏一人旅

まるで「初めてのおつかい」みたいなタイトルになってしまったが、別に一人旅にこだわっている訳ではないし、バックパッカーの経験がある訳でもない。
だが一人旅の自由で気の向くままの時間や一人旅でしか体験できない非日常的な緊張感や出会いは他では味わえない。

おそらく今まで何度も旅行の幹事を引き受けた経験から、いくら仲のいい人とでも旅行の価値観は異なることを知ってしまったからなのだろう。
たまに行った海外ツアーでも自由時間を一人で行動したり、出張などで遠くの知らない町に行った時などは一人でその町の夜を探索したが、そんな知らない地で起こり得る何かの期待感や心地いい緊張感は感慨深いことへと繋がっていることが多い。

今回の一人旅をソウルに決めた理由は近くで安く行けて、何度も行っているがもう一度行って見たい所もあり、旅慣れするにはもってこいの場所だと判断したからだ。
私が会社勤めをしている時は、気持ちにも余裕がないからこのような行動には至らなかったが、これからの日本のサラリーマンには「一週間休みを取って一人で出かけてみる」くらいの余裕を持った方が仕事にも生かされるような気がしてならない。

今回私が行く一人旅は決して行き当たりばったりなどではない。
大義名分を情報収集や取材と言ったことにしているので、公開できる情報を取材できる場所を選び計画を立てている。
予約が終わっている航空運賃は関空からインチョン空港まで往復6,000円と空港利用税が5,840円、燃油サーチャージ料が2,000円で合計13,840円だ。
最も安い航空券を予約するのには、自分の都合ではなく航空券の価格に自分を合わせたと言った感覚だ。

宿は2泊で5,680円のゲストハウスと場所を変えて3,479円のホステルに1泊する予約をした。
この1泊するホステルはもう一度行って見たいスウォン市の城郭の中に位置し、土曜日なので割高になったが立地は最高だから仕方なく予約した。
最初の日はソウルに到着するのが夜になるためサウナで泊まろうと思っているが、おそらく1,500円程度で宿泊できるはずだ。
その後の宿泊は予約をしていないが平日でもあるので現地で都合に合わせて決めようと考えいる。

先日も「60歳過ぎてから何もそこまでケチケチした旅行をしなくても」とか「一人で旅行に行って何が楽しい」などと言われたが、一度経験した人でないと理解して頂けないだろう。
今のところは、この格安一人旅の中に隠れた、思ってもみなかったストーリーに出合う期待感が楽しいとしか言いようがない。
感覚的にはそんな大層な旅行ではなく、「カメラをリュックに入れてちょっとそこまで行ってくる」といった至って軽い旅にしたいのだが、長年サラリーマンをしていてそんなに旅行経験が多くないこともありどうしても大袈裟になってしまうのだ。

今回の旅が正に「旅は人生の道標」になってくれることを期待している。

前回行った時、一部を歩いたスウォンファソンの城郭
    

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