定年退職の三か月後

定年退職から三か月後の悪い節目

退職して3ヶ月が過ぎた。
いくら暇でも定年退職後の時間が過ぎていくのは早いと感じている。
時間はいくらでもあるのに時間の経過が早いと感じるのは、自分の心の中に常に焦りが漂っているからなのだろうが、行動すれば解決できるといった類のものでもなく、明確な答えなど存在しないのが故なのだ。
あっと言う間に過ぎた3ヶ月だが、今後の確かな生き甲斐や糧も見つけられていないのが現状なので、肉体や精神的変化も最近下降し始めているように感じる。

仕事を辞めて自由になった開放感やストレスフリーと言った穏やかでゆとりのある精神状況でいられるのは、そう長くはないと実感している。
最初からある程度は予測していたが、安定から下降に転じ始めるとそのスピードは加速するのではないかと警戒しなくてはならない。

説明が難しく言い廻しが複雑になったが、要はこのまま何もせずに時間が経てば病気にもなりやすく、精神的にも穏やかではいられなくなると言うことだ。
現に睡眠に不足はないはずなのに昼間に眠くなったり身体がだるく感じることが多く、そのせいで前向きな気持ちになれない時間も増えていると感じる。
家族や他の人には弱い所を見せまいと振る舞ってはいるものの、自分に嘘はつけないので心は沈んでしまう。

このブログでも「私にはやりたいことやそれに対する目標もある」などと偉そうなことを書いているが、趣味であろうが仕事であろうが明確なポリシーも覚悟もなく継続していけるほど世の中甘くないと気落ちしてしまいそうだ。

個人差はあろうがこのような退職後初期の安定期から精神的不安定期に変わるのが「退職して3ヶ月の悪い節目」なのだろう。
何とかその悪い節目を打開し、最初のモチベーションを保つきっかけを掴みたいが、もうすぐ行くソウル旅行がそのきっかけにならないか期待している。
旅行の効能もいろいろだろうが「前向きな気持ちを補ってくれるのでは」とか、「知らなかった自分を見つけられるのでは」と考えている。

今振り返れば何度か経験した倒産などによる失業の時も、その失意から抜け出すきっかけになったのが旅行であったことを思い出す。
その当時は子どもも小さく早く就職しないとと言う焦りもあったにせよ、今しか行けないと3泊4日で家族旅行をしたが、その旅行が優柔不断の悪癖を打ち砕き再就職へと導いたのではないかと考えている。

とにかく今、この「退職して3ヶ月の悪い節目」を断ち切らねば先へ進めないと思って意識していることは、眠くても昼寝をしないことや身体を使うなどと言った単純極まりないことだ。
そんな単純な事すら意識しないとできないのが、この時期の怠け癖の付いた横着感と脱力感を元に戻すことのようだ。
特に私のような悪癖の多い人間にとってはこの自由と言う最も素晴らしい環境すらも、自らを滅ぼすウィルスに変化させてしまいそうだ。
何を頑張るといった事がなくても、この辺で緩んだタガを締め直す必要に駆られている。

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コメント

  1. 上田 より:

    初めまして
    同世代の読者です。
    記事を楽しみに、拝見しています。

    私は現役の自営業者です。
    そろそろリタイアして悠々自適の生活に憧れる一方、仕事中心の多忙な日々から離れる事にまだ戸惑いがある中で、とても共感しながら、記事を読ませて頂いております。

    • saiga yumezou より:

      ありがとうございます。
      読んで頂いてることに大変感謝します。
      文才がなく文章でうまく伝えられないのが心苦しいのですが、こうしてコメントを頂いた事で「また頑張ろう」とモチベーションが上がりました。
      私自身も何が正解で何をするのがいいのか分からずいますが、限られた時間を思うように生きてみます。
      とり急ぎコメントにお礼申し上げます。
      ありがとうございます。