人生を変えるほどの最大効果をもたらす朝の本気掃除とは !!

MichaelGaidaによるPixabayからの画像

「部屋の掃除は心の掃除」の言葉が人生を変えるって知ってましたか?

「部屋の掃除は心の掃除」と検索してみると、そのままのタイトルは見当たらなかったものの同じような考えの記事を多く見つけることができた。
中には禅の教えと掃除を噛み合わせたような記事も多く見受けられた。

正直に言うと、掃除をして心がリフレッシュされたような感覚を味わえるようになったのはまだ最近のことだ。
上の写真を見て「ここの掃除をしてみたい」と感じるのは、その掃除をした後に描いた未来を見ることができるからだ。
その意味を理解できなければネガティブな掃除に心を動かされることはないのかも知れない。

掃除の感覚には人によって違いがある

子どもの頃、学校で掃除をするのは決まりだから仕方なくやっていただけだ。
就職して会社で掃除をするのも皆がやるから仕方なくやっていたと言うのが正直なところだ。

50代になってから会社にお客様が来られるというので部内の若い女性に「すまんがお客様がお見えになるので掃除しておいてくれないか」と頼んだことがある。
「はい分かりました」と笑顔で答える女性に「よろしく」と言って会社を出た。

外での仕事を済ませ帰ってくると期待していたほど綺麗にはなっていなかったが「ありがとう」とその女性社員に声を掛けた。

その日の終業前になって、もう一人の女性社員から「掃除しておけって言われた」ってブツブツ言ってましたよと耳打ちされた。
今思い返すとパワハラだったのかも知れないがその時はそんなつもりはさらさらなく、自分に時間がなかったのでお願いしたまでだったのだ。

しかしその若い女性社員にしてみれば掃除がまるで罰ゲームのような感覚だったに違いない。
思い返せば自分が若い頃も掃除は仕方なくやっていたので、もしこのように上司から言われれば「なぜ俺なんだ」と憤慨していただろう。

出勤した朝一番は掃除するのが慣例になっていて誰もがやるので仕方ないが、それ以外は掃除など罰以外の何ものでもないのだ。

年齢と共に変わっていく掃除に対する感覚の変化

掃除をするのが罰ではなくある種の喜びに変わっていった年代が50代から60代にかけてだ。
おそらく個人差も大きく私などは遅い方なのかも知れない。
掃除をして綺麗になればなるほど気持ちがいいという感覚を体感していく過程のことだ。

今日も彼岸なので朝から墓掃除に出向き、帰ってからマイカーの車内を念入りに掃除した。
10時には終わってコーヒーを飲みながら秋の涼しさも相まって「何て気持ちがいい日なんだろう」としみじみと心を潤わす感覚に酔った。

もちろん人に言われて行う掃除や、皆がやるから仕方なく行う掃除では味わえない感覚だ。

だがこの心が洗われたような清々しい感覚を知ってしまえば、仕方なくやる掃除と違い自ずから「先ず掃除をしよう」という風に心が動く。
これまでの「やらなくてもいいことはやらない」といった横着な怠け者の自分は何だったのだろうとさえ思えてくるほどだ。

この感覚をもっと若い頃から教えてくれる人がいたなら今の自分も違っていたのではないかとも感じるが、おそらく学校や会社でやっていた仕方ない掃除も今になって思えば教えであったのだろう。
だが禅の修行僧でもない限り、俗人が若い年齢でそれに気付くことは稀だと言わざるを得ない。

一日を変える掃除とは

若かりし頃、休みの日になれば大概は昼近くまで寝ていたと記憶している。
母親に「いつまで寝てるつもりや、早く起きて涼しい内に部屋の掃除でもしたらいいのに」と叱られたこともある。
そんな日は結局一日中だらだらと過ごすことになるのが毎度のことだった。

年齢を重ね60を過ぎた今だから言えることなのか、それとも歳のせいで早起きするようになったからなのかわからないが、朝の掃除ほどその一日をやる気に満ちた日に変えてくれる手段は他にないと言い切ってもいいほどだ。

しかもその日をやる気に満ち溢れた日に変たいと思うほどの掃除となれば、短時間で終わる適当な掃除などでは効果は薄い。
徹底した本気掃除であればあるほど活力の源となるのだ。

まだこの感覚を味わった経験のない人には騙されたと思って一度本気掃除をやってみてほしい。
本気掃除をするタイミングは朝食の直ぐ後だ。
なぜこの時間でなければならないのかと言うと、本気掃除のやる気効果はその日で終わってしまうからだ。

もう一度念を押しておくが、特に私のように怠け癖の強い人には効果が大きいのは間違いない。

在宅やシルバーウィークには打って付けの朝掃除

会社に行かなくてもいい環境の最も大きな弊害はやる気の喪失だ。
会社に出勤すれば仕方なくても掃除をし、同僚や上司の目があるから仕方なくても仕事もするだろう。

だが在宅勤務やシルバーウィークのような大型連休で家で過ごす場合は、誰の目を気にすることもなくやりたくないことをやらなくて済む。
それこそがやる気までを失う原因になってしまうのだ。

在宅勤務で生産性が落ちる最大の原因だ。
そして休みを有意義に過ごせない原因でもある。

私のように定年退職すればこの状況が毎日続き、身を滅ぼす最大の原因だと言っても大袈裟ではないだろう。

このやる気の喪失で怠け者になった心を救うのが朝の本気掃除だ。
妥協を許さない本気掃除は人間さえも変えてくれる力を持っている。

サラリーマンは休日くらい誰にも文句を言われることなくだらだらと過ごしたいと思っているだろうが、その考えが身を堕落させる切っ掛けになりはしないか。
連休明けの出勤日、会社に行くのが怠いと感じるのは休日の過ごし方に原因があるのだ。

休日を精一杯趣味に勤しむような人はだらだらと過ごす時間を無駄と感じ、朝からやる気に満ち溢れている。
しかし趣味もなく休日を寝て過ごす人には朝の本気掃除がやる気を目覚めさせてくれる。

まるで悟りを開いたかのような文脈で偉そうなことを書いてしまったが、この文章を何度も読み返して戒めなければならないのが私自信なのだ。