男女共存が定めのシニア人生

シニアになって更に顕著になる男女の違いには理由があった

往生際が悪いのは大抵男性の方だ。
女性は理想と現実をしっかり分析した上で把握でき、どちらかに大きく傾くことはそんなにない。
男性は言葉には出さないものの迷うことも多く、輪郭のハッキリしない未来ばかりを思い描きたい人種のようだ。
曖昧なイメージで未来ばかりを考えるので、女性のように現実を直視することができないのではないかとさえ思えてしまう。

現実の見えない男性は不確かな未来しか想像することができないが、女性が現実を見て生活できるのには理由がある。
この傾向は今のシニアに多く見られるが、今の若い世代には当てはまらないのかも知れない。

その理由が家庭での分業制だ。
今のシニアに多いのがほとんどの家事や育児を女性が分担してきた事実なのだ。
家事や育児というのは今という現実から目を背けることができず、正に今を生きている連続でしかない。
シニアの年代になった女性が長年家事や育児に追われながら今を生きてきたことで、現実的に物事を判断できるスキルを高めてこれた要素だとしても不思議ではない。

男性はと言えば会社で自己顕示欲や承認欲求ばかりを磨いて生きてきたものだから、未来を期待することだけが生きる道だと思い込んでいるのだろう。

そのような男女の持つ性質から考えれば、状況がいかに変化しようとも対応できるサバイバル能力の高さでは女性が有利で、支えてくれる物を無くした男性は意外にもろいとも言える。
一人でも生きることができる女性に対し、一人では生きることが難しい男性を物語っているのは6年ほど女性の方が長い平均寿命だ。

共存の道を探すのが男女の定め

女性は一人でも生きることができると言ったが、一人になった女性は免疫力が下がって病気のリスクが高まると思っているのは立証された研究結果に基づくものではないが、男女の平均寿命が6年以上違うにも関わらず健康寿命が3年も違わないことで証明することは難しいだろうか。

ハッキリ言わないところが私が男だという証しだが、女性からの批判を覚悟で直球に近いカーブを投げるとすれば、女性の愚痴というストレスを注入した球を受け続けてきた男性がこの平均寿命と健康寿命に影響していると受け取れないだろうか。

日本人の男に男としての役割があるとすれば、この女性のストレスを軽減させて女性を少しでも健康で長生きして頂くことであり、女に女の役割があるとすれば感情やストレスのいっぱい入った重いストレートで男性の目を覚まして現実に連れ戻すことなのではないか。

何はともあれ子孫を残すことだけではない役割があるのは間違いなさそうだ。
この地球上では元々男女は共存する定めにあるのだ。
シニアになった男女にはそんな定めをお互い理解して干渉しないで協調し、調和のとれた人生を望むばかりだ。

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