60歳からの田舎移住はいいことだらけ!

理想の田舎暮らしに適した条件をまとめると

定年退職者であって田舎自体に憧れるだけではなく、もう一つ田舎暮らしにプラスする憧れを持っていることだ。
夫婦で共に描ける未来の夢があり、できれば奥様を主人公にして第二の人生ストーリーが描けることが望ましい。

お金儲けが田舎移住の第一目的ではなく、定年退職後の第二の人生を心豊かに暮らすことを優先しなければならない。
お金がないことまでも楽しめるくらいの人生が望ましく、移住にお金を掛けないためDIYも趣味にするほどの計画が理想だろう。

夫婦で夫(58歳)の定年を待って田舎移住を考えている人の例

夫は田舎で生まれ育ち都会で就職したが、妻は都会生まれだ。
妻は海が好きでスキューバダイビングの経験もあり自然の中での生活に憧れが強い。
そこで2年後の夫の定年退職を切っ掛けに海が見えるところに移住することを計画した。
そんな条件に合う物件を探すと意外に多くあることが分かった。
その中でも特に気になったのは瀬戸内海に面した斜面に建つ空き家物件だ。

この地域はバブル時期に建てられた多くの別荘が空き家になっている。
その中でも管理されていた空き家も数軒あり連休に見に行く予定だ。
夢は夫婦で小さなカフェを海の見えるところですることだ。

その目標に向け料理経験のない夫は、最近になって料理教室に通っていて家で夕食を作ることも多くなった。

今住んでいる都内のマンションは売却してあと少し残っているマンションの残金を決済し、売却で得た資金で空き家購入と基礎や屋根、水廻りの主要な改修をする予定だ。
カフェの店舗や海の見える2階の寝室は自分でDIYしようと考えている。

念願だった海を見ながら暮らすことを現実にするために準備は着々と進んでいる。

夫は65歳まで継続雇用で仕事を続けようと思っていたが、今のマンションではその後の生活を描くことができないでいたのだ。

そんなときに考えた移住計画だが、趣味のない夫が妻の希望に乗って始めて気付いたことがあった。
それが意外に料理が楽しく、「自分には料理の才能があるのでは」と自惚れるほどドハマリしたことだ。

体を動かすのが好きな妻に比べ本を読むこと以外に趣味はなく、価値観を共有するようなこともなく過ごしてきたが、今は海から吹く心地いい風を感じながら生活する夢を共有している。
少なくなっていた夫婦の会話も今はその未来を想像しながら「料理のメニューはどんなものがいいだろう」とか「カフェのイメージはどうしよう」など共通のストーリーを話し合って心が弾む。

予定している瀬戸内海の海が見える田舎には、病院も遠く近くにコンビニもないところだが、そんな不便さも楽しみに変えてしまうほどの夢になっているので、最近では同僚に「何か最近生き生きされていますね」と言われるほどだ。
会社からの帰りにスーパーへ寄って食材を買うのも楽しみの一つだ。
昔と違って定時に帰ることも多いが、料理やDIYの知識習得など移住準備に励んでいる毎日だ。