60歳からの田舎移住はいいことだらけ!

KOBE の 写真家さんによる写真ACからの写真

60歳から田舎暮らしするならもう一つの夢を持つ

60歳過ぎて第二の人生を田舎に移住し自然の中で暮らす憧れがあるなら、もう一つその田舎で何をしたいのかハッキリした未来像を持つと人生が輝いてくる。
60歳過ぎたら東京にベンチマークを置くこと自体馬鹿げたことだ。

60歳過ぎて第二の人生を考えるなら田舎暮らしがお勧め

都市部近辺に家を建て長い年月電車で通勤して定年を迎えた人も多いはずだ。
田舎で生まれ育った人も東京などで就職し、何十年も仕事をしていればもうゆるぎない都会人と言っていいだろう。

都会が好きで都会が楽しい人はそれでいいと思うが、田舎生まれで根っからの都会人ではない人は「やっぱり田舎がいいなあ」とか「もう一度田舎で暮らしてみたいな」など田舎暮らしの憧れが膨らんできているのではないだろうか。
いや都会生まれだとしても田舎暮らしに憧れて悪いわけではない。

そんなとき、思い切って田舎暮らしができる切っ掛けになるのが定年退職だ。
海外に移住する人のことを考えれば日本の田舎に移住する方が遥かにハードルは低いだろう。

理想は夫婦で田舎暮らしを準備するのがいいだろう。
夫婦で移住する場合は、できれば奥様が田舎暮らしを希望する方が上手くいく。

私が長年田舎に住んで都会との違いを感じること

・看板が少ない
・車の音も少なく静か
・落ち着くが寂しい
・夜は暗いが星が綺麗なほどではない
・空き家が多い
・土地が安い
・車は必須
・日本海側は天気が悪い
・人が素朴
・地域の役(仕事)が多い

都会に比べれば山が見え緑も多いが綺麗だと感じることは意外に少ない。
長年田舎暮らしをしていると返って都会の街路樹や公園の整備された木々の方が綺麗だと感じるものだ。
自然は多いがその全てが感動するほど綺麗だとは限らない。

人は素朴だがいつも近隣の人と触れ合って生活している訳でもなく、人口が少なく高齢者が多い分地域の役が廻ってくることも多い。
60代などは若者のように扱われる。

夜も感動するような満天の星が眺めたいのであれば、まったく人工の光がない山奥へ行くしかない。
田舎とはいえ防犯灯や車の光でそこまで暗くはないからだ。

都会に比べ決していいところばかりではない田舎暮らしを勧めるのには条件がある。

田舎暮らしを勧める条件

・60歳過ぎた第二の人生に相応しい田舎暮らしを探す
都市部に比べ田舎の企業の給与水準は低いが60歳過ぎているなら関係ない。
空き家物件が多く土地が安いので求めやすいのも田舎暮らしお勧め条件の大きな要素だ。
定年退職後は転職のための移住ではないため、会社や通勤のことは考えなくてもいい。
農業がしたければ田畑を借りることができるところを探せばいいだろうし、海が好きで料理が好きなら第二の人生を海の見える小高い丘に建つ空き家を探し、夫婦で小さなゲストハウスをするのもいいだろう。

ただ田舎に憧れ「田舎暮らしをしたい」だけではなくもう一つ目的を見つけることができれば最高の人生に繋がるだろう。
その目的も新規事業を立ち上げて大儲けを企むのではなく、第二の人生に生き甲斐を持って何とか暮らせる程度のことでいいのだ。

・できる限りお金を掛けないで移住する
空き家がいくら安いとはいえ、家一軒を思い通りにリノベーションするとなると2,000万円程度、場合によってはそれ以上の費用を必要とするが、サラリーマンの退職金を全て費やすにはリスクが大きい。
現在のマンションや持ち家を売却したお金で移住するのが好ましいが、子どもに今住んでいる家を与えて売却しないとするなら尚のこと移住予算は抑えるのが賢明だ。

・そこで提案したいのがDIYだ
都市部に比べ田舎の土地は信じられないほど安い。
田舎でも温泉地や駅前付近の土地は高いが、電車も汽車も通っていない地域になると「たったこれだけで」と思えるほど安い。
その土地に建つ建物も、築年数が30年以上も過ぎた木造住宅なら不動産価値のほとんど無い物件が多くある。

定年退職後なら時間だけは有り余るほどあるので、自分でリノベーションするのがお勧めだ。
材料と道具を購入する費用は必要だが、一般的にはリノベーション費用で大きなボリュームを閉めるのが職人の人件費なので自分でやる価値が高いと言える。
「ものづくり」の楽しさはやった人しか分からないが、例え失敗しても自分で作ったものは納得でき、いつまでも眺めていられるほどだ。
「こんな楽しいことをお金を払って人にやってもらうのは勿体ない」と思えるようになるだろう。

大工さんなどプロの職人とDIYの一番大きな違いは施工時間とクオリティーだ。
当然契約して仕事をしているプロの職人には工期が決められ、それより早く終わらせなければ収入にはならないが、有り余った時間を持つ定年退職者にはその何倍の時間を使おうが関係ない。
今はDIY知識もネットの中に溢れていて、ホームセンターでは持ち帰り用のトラックまで貸してくれる。