フェードアウト型人生を選びたくない人は50代から準備する

メリーバッドエンド型人生を選ぶなら60歳からの準備では遅い

60歳からの人生で新しいことに挑戦したいなら早くから準備をするに越したことはない。
しかし50代と言えば仕事は責任が重く個人的にも子どもの大学進学など人生でも一番大変な時期だ。
そんな時に将来のこととはいえ気楽そうに定年退職後に「やりたいこと」など考える暇も余裕もないと思う人が大半だろう。

だが今までのサラリーマン人生に違和感を感じていたり何かもっと違った人生も経験してみたいと好奇心を持っている人は、50歳になればすぐに60歳からの人生を方向転換させる意識を持って準備に取り掛かることをお勧めする。

この場合もフェードアウト型人生と同じように、準備することは「やりたいこと」「居場所」「生活基盤」の三つだ。
ただ準備を5年から10年程度早くから始める方がいいと言うだけだ。

特に「生活基盤」に一番不安を感じることになるのは、60歳で退職すれば収入が入ってこないばかりか年金の報酬比例部分でさえ年々遅くなり当てにできなくなるからだ。
早く準備をすることでこの問題も解決できる方法が見つかるだろう。

60歳からの人生を惰性で生きるのではなく、思い切って新しい人生にしてみたいと思うならメリーバッドエンド型人生を選んでみては如何だろう。
それにはいろんなものを捨てなければならない。
安定や見栄や欲をすて普通ではない生き方を選んだことになるやも知れないのだ。

将来の保証までも捨てることになるかも知れないので不安はよぎるが、今まで経験したことがない楽しい人生にする希望は持てる。
一般的ではない人生を選んだとしたなら一般的な人より苦労するのは当たり前だ。
だがその苦労も苦労と思うのではなく楽しむことができるのではないかとさえ感じている。

フェードアウト型人生は将来が概ね予測できるのに対してメリーバッドエンド型人生の将来は予測が困難だ。
自分が行動しなければ何も生まれないし行動したからと言って思うような人生が送れる保証などどこにもない。

しかしそれこそが刺激的で楽しめるところでもある。

定年後の人生に向き不向き

60歳からの人生には大きく分けてフェードアウト型とメリーバッドエンド型のように二通りあるが、どちらの人生にも向き不向きがある。
一般的なフェードアウト型人生の人の定年退職後の一番の楽しみは国内旅行だ。

国内旅行なら多少体に不安があっても安心して行くことができる。
だいたい言葉も通じない海外へ不安を抱えて行こうとは思わないし、例え健康であったとしても面倒だ。
このように考える人はリスクを警戒し、普通とか安心を好む一般的なフェードアウト型人生に向いている。

リスクを感じながらも海外への個人旅行を好んだり、好奇心に溢れ新しいことへの挑戦意欲がある人はメリーバッドエンド型人生向きと言えるだろう。

そんな風に考えると自ずとどちらの人生を選択するべきなのか決心することができる。
その決心を50代にすることで60歳からの人生をより楽しくすることができないかという提案だ。

最後の人生で後悔しないために。