1年カレンダーは時間の価値が客観的に見える

時間が見えないといつの間にか過ぎている

1月は往ぬる(いぬる)、2月は逃げる、3月は去ると言うが、60歳過ぎると更に加速して早く過ぎて行くように感じる。
定年退職してこれと言って締め切りのある仕事があるわけでもなし、それでも以前から承っている地域の仕事などは日程も決められているのでそれなりにこなしていかなくてはならないが、退職して通勤をしなくなってからというもの特に曜日の認識に疎くなっていると自覚している。

サラリーマンをしていると「月曜日は会議で火曜日は打ち合わせだ」などと、曜日には特に敏感だったが今は曜日を認識しておく必要がなくなったこともあり、曜日と日にちが合わなかったり何月何日何曜日と聞いてもピンとこなくなっている。
以前は打ち合わせ日の確認や記録をとるため毎日何度も手帳を開いては、しおり紐の場所で一年の経過を実感することもあったが、今年は手帳すら買っていないのだ。

今年になってから曜日の認識と一年の経過を毎日意識して過ごすためのツールとして卓上カレンダーを置いているが、毎月差し替えになっていて前月次月が見にくく当月との繋がりもしっくりこないと感じていた。
しかし先日「リフォーム情報ブログ」で消費税増税に関するスケジュール記事を書いた時に使った1年カレンダー(1月から12月まで全て表示されているカレンダー)が、卓上カレンダーのデメリットも補い、今自分が望んでいるものに近いことに気が付いた。

1年カレンダーは一年の内どのくらいの日数が過ぎたのかとか、次月との繋がりや何月何日の何曜日にどんな予定が入っているのかなど、一目で確認でき認識することができる優れモノだ。
何十年も前、地域の信用金庫から配られる一枚物のカレンダーを祖母が気に入って部屋に貼っていたのを思い出す。
当時はそのカレンダーをなぜ祖母が気に入るのかまったく理解できなかったが、今になってやっと分かった気がする。

今カレンダーに求める機能は、数少ない予定の管理と曜日認識くらいで、詳しく内容を書き込むようなものは必要ない。
毎日目に触れて今日の日と予定の位置関係が把握できればそれでいい。
これにグーグルカレンダーを併用すれば、もし一日に複数の予定が入っても問題ないだろう。

何より一年という時間の中で今自分のいる場所が一目で把握できることが、1年カレンダーの最大のメリットのような気がする。
日にちの経過が見えることにより無駄に過ごした時間や、今年一年の残された時間の価値を客観的に見ることができるからだ。

退職して曜日認識すらおぼつかない日々を改め、1年カレンダーによって少しでも残された時間の価値を高めることができれば幸いなのだが。